月夜に一言

宵の煌めきに照らされて

並んで歩く帰り道

楽しそうな君のこと

紡ぐ言葉まで愛しくて

満開の笑顔を咲かせる君を

これからもずっと僕だけが

一番近くで見ていたい

はしゃぐ君の手を

そっと包んで一言を

紅色に色づいた可愛い顔を

君は　ぱっとそむけたけれど

ほら　隠さないで　こっちを向いて

やっと僕で染まった頬なのだから

ずっと私を見てくれているあなたに

今日も楽しかったって伝えたくて

愛しさを込めて　私の想いを紡いでいたの

いつも隣にいてほしい

これからもずっと

あなたの隣は私だけ

なんて思っていたのだけれど

ちょっと待って　えっ待って

どうしてそんな　ねえ本当に？

柔らかくまっすぐ見つめてくるから

隠せなくなっちゃうわ

同じ想いを私だってずっと

互いを瞳に映したら

想いが互いに届いたら

月が微笑む夜になる