保護装置
すず
保護装置
おもむろに 取り出すボトル 2リットル きらめゆらめき 眺めてた朝
君だけが 無邪気に気づく 髪色に 君が!と染めた キワまでほころぶ
待ち合わせ 我の短パン スリランカ柄と 話す君の目に 心拍数
もう皐月 君と末日 仰天す それが水無月 文月と続き
平行に 我らが歩く コンクリぎらら 横顔見つめる 昼は金曜
ひとり旅の 前日のふたり飯 明日のあなたの 夕飯なにかな
旅行談 ゴリラ?と聞き違う昼の強烈 夜ごと口づくひとり
行ってきますと弾む君 いい人出来たかと歌う わたしが案山子
君の画角 避けて立つ集合写真 見てないけれど 右にいたね
軒下 雨雲去るをともに待つ 君の電話が終わらなけりゃいい
保護装置 すず @SUEBELL1225
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