声を聞かせて

優優

第1話 愛

何かを本気で愛せる人が羨ましいと思った。


私は人とは違って、何かを本気で愛すことができなかった。


2次元で推しが出来た。

死んでしまった。

好きだった。


だけど、グッズを買おうとは思わず、

死んだ時も「あ、」としか思わなかった。


口では「殺したやつを呪ってやろう」と言っても、所詮口だけだ。

私はいつもそうだ。


何事も中途半端。


何かを本気で愛せないし、絵を描くのも途中でやめるし、勉強なんかもってのほか。


とても好きなアニメを見ようと思った瞬間、

なぜか見るのをやめてしまう。


私は、本当に自分が人間なのかと思ってしまうほど、冷たいときもある。


他の人が羨ましい。


本気で何かを愛せて、本気でなにかにのめり込めて。


なぜそれが私は出来ないのだろうか。


ねぇ、こたえて、神様。


ちょっとでいいから、声を聞かせて。


私はなんでいつもこうなの??

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声を聞かせて 優優 @suguruyuu

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