覗きのために青春を賭けた、かつてない修学旅行譚
- ★★★ Excellent!!!
これは、青春のすべてを
──否、魂のすべてを──
覗きに捧げた少年たちの物語である。
主人公•太一の背後には、戦友に寄り添う軍師•翔吾と、愛と倫理の狭間に揺れる諜報員•藍。
さらに太一はサッカーで鍛えた足腰が生む爆発的フィジカルを持ち合わせている。
そう、準備は完璧。
あとは覗くだけ……のはずだった。
しかし、謎多き美女・鷹宮葵が突如として立ちはだかる。
彼女の目的は不明。言葉は甘くも鋭く、心を試すような挑発ばかり──それがまた堪らない。
葵──彼女はもはや“概念”である。
登場しないページも、読者は彼女に焦らされ、嬲られる。
尚、この作品は「性的描写あり」と銘打たれている。
しかし、露出も接触もいやらしさ皆無。
それでいて胸の奥をドキリと突く緊張感は、まさに作者の妙技。
女性読者も安心して、そのドキドキの渦に身を委ねられるだろう。
物語の引きの強さは中毒性すら帯び、ページを閉じることを許さない。
そして毎日更新の朝8:05──
あなたは、秒針を睨みながら新たな一話を待ち望むことになる。
青春と欲望と策略が入り乱れる、かつてない修学旅行。
さあ、太一と共に覗きの戦場へ──。