第6話 「保健室」
「せんせー!もう大丈夫だからボクもドッジボールやっても良いー?」
「だめだめ、鼻血止まるまでは保健室で休んでな?」
「ちゃんと止まったら戻っておいで!」
「はぁーい、保健室行ってきまぁーす」
トコトコ...
.・゜゜・ ・゜゜・..・゜゜・ ・゜゜・.
授業中、鼻血が出たボクは保健室に向かいました。
ガラガラッ
「失礼しまぁーす...」
シーン...
「誰もいない...」
スタッ(椅子に座る)
“職員室に行ってます!すぐ戻ります。”
先生のメモ書きを読み、ボクはそのまま椅子に座って先生を待っていた。
「うぅ...うぅ...」
「......え?」
突然、カーテンの向こうから唸り声が聞こえた。
「うぅ...うぅ...」
「(なんか苦しそう)」
スタッ
「あの...大丈夫ですか?保健室の先生呼んできましょうか?」
カーテンの向こうにいる生徒は声をかけても苦しそうな声を出すだけだった
「...?」
ガラガラッ
「あら、鼻血出ちゃったのね、大丈夫?体育で転んだ?」
「先生!ボクは大丈夫なんで、ベッドで寝てる人見てあげて下さい!」
「なんか...ずっと苦しそうで...」
「え?」
「そのベッド、今壊れてて使えないから...カーテン閉めて閉鎖してるんだけど...」
「え...?」
.・゜゜・ ・゜゜・..・゜゜・ ・゜゜・.
シャッ(カーテンを開ける)
「......」
.・゜゜・ ・゜゜・..・゜゜・ ・゜゜・.
〚 解説 〛
主人公が保健室で休んでいると、カーテンの奥から苦しそうな声が聞こえてきました。
心配した主人公は先生を呼ぶか確認しますが、声の主は返事をすることはありませんでした。
保健室の先生が戻り、報告すると、先生は不思議な顔をして、奥のベッドは使えない状態だと話しました。
カーテンを開けると、そこには誰もいませんでしたね。つまり、主人公が聞いていたのはこの世に存在しない者の声だったのです
鼻血で保健室に行きましたが、もっと体調が悪くなってしまいそうな恐怖体験ですね...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます