第8話 この宝は誰が埋めた?

「おじさん? これって阿河沙ばあさんが埋めた宝じゃ無いよね?」


「そうだな、ご先祖様は暗号文作りと宝を埋める趣味が有ったのか? それより大問題だ!!」


「おじさん? こんな凄い量の小判、金相場知らないけど、金の地金としても凄まじい価値が有るでしょ?」


「それが問題なんだ! 税金で半分近くの45%持って行かれる、それも小判を半分じゃ無く、換金した相場の45%だ!! 実際これだけの量換金は相場を大幅に下回るが、税務署は計算で割り出し税をかける、この小判の殆どが税として没収されるんだ!」


「記念に何枚か貰って埋め直す?」

「大損して換金するほどお金に不自由して居らん、見なかった事にして、埋めるのが一番の得策かな?」


「おじさん、これ1枚買い取りはいくらになる?」

「古銭買い取りか金の買い取りかで変わるが、古銭買い取りは傷や汚れを理由に安くなる、従って3~10万と凄く変わる、天保小判の金の含有率は56.77%とされて、金の刻印が無い小判は買い取り安くなる」


「それでも、これ1枚で最低3万は凄い」

「奉結君、記念に5枚あげる、推理の報酬だ」


 ワトも5枚取り出し、蓋を厳重に閉めて再び埋蔵した。


「杉木のお宝も小判だったらガッカリだね」


「天保8年に造幣されたのが天保小判、阿河沙ばあさんは天保3年だから、小判としても別種の小判だろう」



 退屈したのか、コナンが走り出した。

「私達も帰ろう」


 晩の食事は、パックご飯にパック惣菜、各自が自由食になった。

 流石に料理下手のワトでも、レンジでチンは失敗しない、ただ際限無くチンを繰り返し物凄く食ってた。


「おう、コナンにも小判の報酬だ!」

 キャットフードカリカリ食ってたコナンは、見向きもしなかった。

「猫に小判か……」





 翌日阿河沙ばあさんの宝を、掘り起こした。

 中のお宝が重いのか、1m四方の宝箱ビクともしない、蓋を開けるとキラキラ輝くビー玉がギッシリ詰められていた。


「200年前は、ビー玉が宝だったの?」


「宝と言う程の物じゃ無い、何を思ってあまり価値の無い物を阿河沙ばあさん埋めた?」


「おじさん? この宝箱物凄く分厚く無い? 箱の大きさの割りに中のビー玉少ない」


 コナンが箱に飛び掛かり、引っ掻いた。

「コナンダメだろ! 宝箱傷付けちゃ」


「ん? コナンが傷付けた所、何か輝いてるぞ」

 おじさん、石を拾い黒い宝箱にごしごし傷付けてる。


「凄い! この宝箱金で出来てるぞ! 金の上に漆塗りして地金を隠す工夫がされた宝箱だった」

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