耳を塞ぐ
両の耳を塞ぐと
吹き荒れる風の音がする
痩せた指にまわる銀の指輪
くるくる回して 風をかきまわす
私は
いつでもnoiseの夜を作り出せるのに
瞼をおろすと
風の泣き声だけが
頭の中を埋めつくし
すべてが
monochromeになる
耳を塞いだ夜にだけ、風は泣く
monochromeの世界で、noiseが私を包む
すべてが monochromeになる
それでも、風は私を呼び続ける
銀の指輪だけが、色を持っていた
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