LIly
フェンスの向こう側も、こちら側も、私は知ってる
無言の音を、観ている
破れ目の、錆びた針金越しに
蒼い空を見ている
猫じゃらしが揺れて、ブタクサが花粉を撒き
うつむく細い頸に、夏の陽射し
その人が、雑草を踏む音、遠ざかって行く
石ころ蹴って、側溝に落とす、硬い音
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます