「無計画でも無敵な旅」~島根、鳥取編~

Cream Soda

第1話 衝動に駆られて旅立つ 島根編

今回の話は、一人旅の島根編をお話したいと

思います。

私は計画を立てずに、一人で放浪の旅をしています。


この旅は、去年の10月に行ったときの話。

中国地方は学生時代、広島へ少し行った事が

ありますが、島根、鳥取方面はまだ行く機会がなく、今回旅の目的地へと狙いを定めました。

それでは、「一人旅の世界」へ…


ー 初めて足を踏み入れる土地 ー


この年は夏の期間が長く、夏から秋に変わる

頃合い。

この頃、仕事も忙しく精神的に疲れていたので、

急な衝動に駆られ、旅に出る事を決意した。


勤務が15時30分に終わり、それから颯爽と

島根県に向かった。


島根県の情報はあまりになく、ホテルを予約し、

ただただ車を北の方へ飛ばした。


夜20時30分頃に、島根県の出雲の方へ到着。


ホテルの宿を取り、それから出雲の町を探索。

飲み屋を探しさ迷った。空は暗く町は街灯や

店内の灯りで照らされていた。


新たな出逢いに期待しつつ、出雲の街を

歩き続けた。




ー お店の灯りに引き寄せられ 

        「だん暖家との出逢い」 ー


夜道を歩いていると、一つの灯り。

マップで調べてみると、「だん暖家」が表示された。


連休明けで、辺りのお店も開いてなく、このお店にお邪魔する事に。

緊張の中入店すると、目の前にカウンターがあり、

奥には座敷が用意されていた。

店内を見渡すと、奥の座敷に1組のお客さんの姿。


「すみません」


と声を掛けるも、店主の姿が見えず、

たじたじする私。

その時、奥から


「マスター、お客さんよー!」


という声が聞こえた。

厨房の陰に居た店主さんがヒョコっと顔を見せ、

カウンターへと案内。


カウンターに座り、メニュー表を見ていると、

おでん、やきとり、刺身など色々なメニューが

書かれていた。

店主さんに話を聞くと、島根と言えば

「日本海で獲れるのどぐろ」と

「宍道湖で獲れたしじみの酒蒸し」

が有名との事。



ー 店主おすすめのご当地グルメ ー


さっそく店主からおすすめされた、

「のどぐろの刺身」と「しじみの酒蒸し」を注文。

少し時間が掛かると言うことなので、先に

おでんを頂く事に。

とりあえずビールを喉に通した。

喉をビールが通る感覚。


最高に上手い瞬間!!


仕事後、ドライブ後、風呂上がり、疲れた体に

冷たいビールをのど越しで味わう至福な時!

最高に味わい深い瞬間への立ち合い。


初めての土地で初めての人達との出逢い、

高揚気分も重なり、いつもよりビールが旨い!


そんな中、おでんを一口頬張り味を吟味…

鼻に鰹の出汁が効いた香りが、透き通った。


出汁が効いていて、おでんの具材から出汁が

滲み出る。このおでんは最高に美味しい。

そんなおでんを味わっている中、ノドグロの刺身が

提供された。

綺麗に盛り付けされたノドグロを前に一口。


新鮮な上に身がプリプリしていて、程よい弾力。

のどぐろの旨味としょうゆの甘味が絡み合う。


次は目の前に、しじみの酒蒸しが置かれた。

大きなしじみに圧倒された。

宍道湖で獲れるしじみは、他のしじみとは

大きさが全然違い、味も濃い。

疲れた胃にしみじみと、出汁が染み渡った。

そんなお料理とお酒を頂きながら、店主と

楽しくお話。夜はどんどん更けていった。


ー 店主のまさかの言葉 ー


私は一人旅に出る際は、下調べをあまりしない。

それは、地元の人達とお話する際に、観光スポットや

おすすめの飲食店を教えもらう。

それを参考に次の日の旅の計画を立てている。


そこで、飲食店の店主から言われた

おすすめの場所は…


「鳥取砂丘がいいよ。」


………鳥取!!


まさかの鳥取県の名所を勧められ、言葉を無くした。

多分この時、何とも言えない顔に

なっていたのではないでしょうか(笑)


そんな波乱万丈な一人旅の予感を感じながら、

楽しい夜を過ごしていった。


皆さん今回の旅は、いかがでしたか?

出雲の町で出会った一軒の店。

そこには、出雲の文化が詰まっていました。

店主さんとの話も盛り上がり、この町の人となりを

知って行くのでした。



それでは次回、またお逢いしましょう!

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