ごめんね
はへん
ごめんね
この焦燥の末に腐った吐き気を、どうすればきみに伝えられるか分かんなくて、いつも殴ってしまってごめんね。だってきみが先にさ、か弱くて美しく純粋なあの子を殴っていたのを僕は見ていたから、そうするしかなかったんだ。きみになら伝わると思っていた僕がバカだったんだ。どんなに言っても何か可笑しいと知って、何か違うと知っていたのに、それに気付いたと認めるのが怖かったからさ。好きな音楽や好きな漫画はこんなにも同じなのに、そもそも、見えてしまうもの、感じられるものが違うんだ。たとえば横断歩道で信号待ちをしているときに目に入るのは車の色か?ナンバーか?メーカーか?乗ってる人か?僕はきみの目の色しか見えていなかった。
僕のこの吐き気を知ったかのような口で慰めてくれるきみの優しさが嬉しいのに許せなくて、どうにかなりそうなんだ。きみを殺すか、僕が死ぬかしかなかったから、いまこんなことになっているんじゃないか。
ついに心は穏やかで清々しく、あと数時間後にはすべてが終わる前に、そもそも錯覚しかないなんてことは分かった上で言いたい。僕を理解できる人はいないのか!!!
ごめんね はへん @hahehahen
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