第2話これがプロトタイプ!ファインストライク!

あぁ思い出した…クソッそう言いかけるも飲み込みながら周りに何か無いかと牢屋の中を捜索する…。しかし何もなくどうしようかと悩んでいるとコツンコツンと足音がしそちらを見ると20代らしき人物が来ていた。チャンスだ!何とか無実を訴えれば少しは何とかなるかも!「すいません!私は何もしてないですよ!何故か入れられたんです!無実なんですよ!」「…そんな事はどうでもいいのです貴方はストライクなのですか?」「ストライク?いえそもそも知りませんし…」「そうですか…アヤシイデスネ」「すいません何か言ってましたか?」「いえ大丈夫ですただまだ信用できないので少し検査のご協力を、そしてその為にとある場所に移動しますがいいですね?」「ハッハイ!…ありがとうございます!本当にありがとうございます…信じてくれくれて…」グスッ「おや泣いてしまってますね…そうですね私のハンカチをあげるのでそれで涙を拭いてくださいレディ」そう言われ私はハンカチを拭いていると、それではサヨナラと言い何処かに行った。そして涙を拭き終えるとその日は信じてもらえた安心感でぐっすりと眠れた。翌日昨日の男が来てトラックの荷台に乗せられそのまま何処かの研究所らしき所に到着した。そして血液検査や学力検査(文字はなぜか読めた)などや他にも様々な事をしてまた牢屋に戻った。また明日に検査があると検査の人に言われその為にしっかり寝ておけと別の知らない人に言われ、とりあえず寝ようと牢屋のベットで横になろうとした瞬間大きな音と共にこの施設が揺れた!(地震?)そう疑問に思いつつも待とうとしたが…ギギッギという音と共に牢屋の扉が開いた。どうすべきか、それは隣の部屋で誰かの悲鳴と轟音が聞こえた瞬間すぐに決まった。ひとまず外に出ようと思い牢屋の外に出て周りを見るとなんと隣の部屋にいた人が瓦礫で潰れておりその光景を直視してしまった私は気持ちの悪さでつい吐いてしまった。それでも死にたくないの一心でその場を離れ廊下を走った。そのまま何とか外に出るとそこに車に乗ろうとしている人がいて大慌てで向かった。「すいませ〜ん助けてください!」と叫ぶが気づいてないのかそのまま出発して出口を越えようとした所で車が謎のロボットに踏み潰された。その光景でさっきの潰れた光景を思い出し吐きそうになった瞬間腕がグイッと引っ張られ施設の中に入った。その一瞬の行動にビビり私はもう恐怖で限界になり気絶しそうだった…。だが引っ張ったのはあの人で安心してついてこいというジェスチャーをしたため追いかけ格納庫らしき場所に着いた。そこには何機かのロボットと様々なパーツがあり驚いていると厳しそうな男が急に乗れ!と言った。(……?)と一瞬混乱し首を横に傾けると厳しそうな男は大声付きでもう一度「この機械に乗れ!さもなければ皆死ぬ!だから乗れ!」そう言って私の背中を無理矢理押し始めた。「ちょっと待ってくださいよ私車の免許すら持ってないんですよ!なのにこんなロボットの操縦って無理ですって!」そう抵抗するものの力敵わず乗らされた。「この機体の名前はファインストライクだ!機能としては飛行機に変形可能でありそして武装は手を変える事でメダル状の弾丸メダルガンを発射するガンハンド、そして蛇腹状の腕で巻き付けて締め付けるアームモード、燃えているドリル状のハンドに変えるファイドリルアーム最後に背中の尾翼が剣になるそれくらいだ!健闘を祈る!」(そう言われても操縦なんて無理!)そう思った、しかし急に頭にこの機体を操作する情報が断片的とはいえ流れ始める…それでも心構えは出来ていないから動揺して上手く操縦桿を握れない。そうこうしているうちに敵の機体が現れこちらを見るとすぐに襲いかかってきた。まず敵の機体は元々持っていたトゲ付きハンマーをこちらに投げて当たりファインは壁の方へ吹っ飛んだ。さらに吹っ飛ぶ際にどうやら私は頭をぶつけたらしく意識が朦朧としてきてもう駄目かも…なんて思った時兄貴に会いたい…そんな願いがふと頭をよぎり途端体が動いた。そしてレバーを動かしハンマーを持ちながら更にこちらに接近してくる相手の機体を全力でぶん殴り吹っ飛んだ機体をメダルガンで追い打ちをする。その結果相手の機体は装甲が少し凹み、撃ったメダルがめり込みそこから爆発してボロボロになり動かなくなった。こうして私の初めての操縦と勝利そして殺人を味わうことになった。

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メカッコイズム @kura30

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