とあるバレリーナの日記帳

石月華月

XX3年 2月29日 誕生日 一通の手紙


マリーゼ、

生まれてから13度目の誕生日おめでとう。

会いに行けなくて寂しいわ。

ですが、私達を待っている観客がいるの、

貴方もじきにわかるはずよ。

だって貴方は優秀なバレリーナですもの。

貴方はいい子よ。お姉ちゃんと妹をよろしくね。 帰ったら貴方の大好きな紅茶を淹れて、 ケーキでも食べましょう。 誕生日プレゼントは押し入れの扉の中で貴方を待っているはずよ。

心から愛しているわ。

幸運が訪れ祝福が巡りますように。

 両親より、


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