プロローグ 入学式

作者です

『マリア様の裏の裏』をご覧くださった皆さん

本当にすみません

良平りょうへい君、苗字一回も出てないですね(出てたら教えてください。)

なんかもう既に幸先不安ですけど、まぁいいか

本編スタートです‼


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

桜舞い散る春

俺は高校に進学した

入学式当日。永遠に忘れられない運命との出会い


「やべぇ、遅刻だ」

最悪である

今日に限ってよくない夢を見た

「良平さん…」

と言いながらどちゃくそ可愛い女の子に騎乗位される(繋がってない)夢だ

妙にリアリティーがあって…素晴らしかった

おかげで朝起きるの憂鬱すぎた

ちなみに夢精は全くしていなかった


家を出た時刻が八時

着くのに三十分、入学式始まるのが八時半

ギリギリもギリッギリ

久しぶりに全力疾走している

まぁまぁ車も走っているから気を付けないとな


そう思いながら走っていると桜並木に着く

街の中では珍しく自然にあふれている

右手には川も見えており水に反射する桜と光がよく合う


ふとスマホを見る

思ったよりも速く、少しゆっくりする時間ができている

それじゃあ、と言うことで桜並木を堪能しながらゆったり歩く

こんなにゆっくり見ることなんてあまりないからな

春休みはたまにランニングする以外は特に外に出ることもなかったし

それにしても本当に綺麗だ

ピンクに白が映える


ふと耳を澄ますと子供の泣き声がする

多分声の高さ的に男の子だろう

いつもだったら多分無視していただろう

だが今日は夢や景色が良かったこともあって機嫌がいい

一目散にその子の元に向かう

そこにいたのはランドセルをからった小学生の男の子だった

「どうしたんだい?」

「ぷぎゃぁぁぁぁ!」

おぅ!無視か傷つくな…嘘さ☆

「お兄さんが助けてあげるよ

だからさ、何があったのか言ってくれ☆」

「おね、お姉ちゃんがぁあぁぁぁー!」

少年は上を指差す

その方向を見ると…白いクマさんパンツと足が見える

「………何があったん?」


少年が言うには帽子を投げていたら木に引っかかったらしい

するとそこに女の子が

「私に…任、せて」

と木に上ったそう

女の子は無事木に登り切り帽子を落とせたそう

…だが高所恐怖症であることを忘れていたらしく桜の花に顔…と言うか上半身を突っ込んでいるそうだ

…何やってんだ?


「お嬢さん、大丈夫ー?」

耳を澄ます

何も聞こえない

「お嬢さん、助けいるー?」

耳を澄ます

何も聞こえない

「少年、行こうか」

「で、でも」

「あれはワシらには救えぬモノじゃ」

「いや…助、けて」

突然上からぼそっと声が聞こえる

「冗談ー!待ってろ今助ける」


「ほらっ!無事だったよ

早く学校に行くんだぞー」

「うんっ!お兄さんありがとう

…お姉さん、人助け精神はいいけど出来ないことはやらない方がいいよ

それじゃあね!」

向こうに走って行く

…あのクソガキ、最後の最後に言わなくていいカスみたいなこと言ったな

まぁいい

小学校は結構早い

奴はもう遅刻だ

死ぬほど怒られてしまえ


「…不幸だったね

まぁあんなガキ気にしなくていいよ

お姉さんは正しいことをしたんだ」

「…」

「そうだ!その制服、もしかして同じ高校?」

「…」

「あっえぇっとー」

「…」

きっまずーい

なんで何もしゃべんないんだ

そう悩んでいると女の子はカバンの中からメモ帳とペンを取り出す

『喉枯れた』

「…ん?枯れる要素あった?」

『歩きながら話そう 遅刻する』


話して感じたとこは…話す?うーん。まぁええか

話して感じたことはとてもおもしれ―奴と言う感じだ

身長は130とかそこら辺

小学生かと思うほどだ

特に特徴的なのは髪の毛

後ろ髪は腰まで伸びているけど前髪は、でこまで出している

…こういうのもあれだが髪型、失敗してると思います

また、ぼさぼさの長髪に桜の花が付いているけど本人曰く

『綺麗だからいい』らしい

そして何と言っても声の小ささ

虫の羽音並みの声しか出せないらしい

なので「助けてほしい」と言えたのは本人の中では大声だったらしい

いやーこの人とコミュニケーションとれる気がしないね


「そういや自己紹介してなかったな

俺、東間あずま 良平りょうへい

今年から高校一年生なんだわ」

そう言うと目の前の女の子は一生懸命にメモ帳に書き始める

よくよく彼女の目を見る

…結構綺麗な目してるな

くりくりしてて…んー子供みたいな目してる

何というか、身長も相まってクラスのマスコットみたいな立ち位置になりそうな

書き終わったのか彼女がメモ帳を見せてくる

身長の関係上屈まないといけない為、腰がきつい

深沢ふかざわ 人見ひとみ

好きな食べ物はお寿司 嫌いな食べ物はピーマン

気軽に人見って呼んで

私も今年から高校一年生』

「マジ!まさか同級生だとはな!」

思わず大きな声が出てしまい、人見が驚いた猫みたいなリアクションを取る

その姿があまりにも面白くて、二人で笑いだす

「あはは、ホント最高!もう俺たち友達だな」

隣を歩いていた人見の足が止まる

「ん?どした

…もしかして友達、嫌だったのか?」

それなら悪いことをしたな

だけど人見は首をブンブンを振る

急いでノートに書こうとしたのだろう

…勢いあまってシャーペンを川に投げた


俺たちは川の下流を見ていた

いいや、語弊がある

別に川の流れを見ていたのではない

もう見えなくなったシャーペンを、感じていた

「あー気にすんな

シャーペンくらいなら、、すぐに買えるさ」

「…グスン」

まるで俺が悪者かのように周りが見てくる

「泣くな泣くな!

シャーペンくらい買ってやるから」

「…心配、してくれて、ありがと」

「心配はしてる!

主に俺の人生に対してだけどな⁉」

それにしてもようやく声を出してくれたな

小さいし途切れ途切れだけど、やっぱ透き通ってていい声してる

「ままーあの人なに話してるのー?」

「コラッ!見ちゃいけません」

…小さすぎて俺が独り言を話してるみたいになってるけど

「あの、ね

東間君、私、嬉し、いんだ」

「ん?何が?」

「友達…って、言って、くれたこと」

「んー別に普通だと思うぞ」

昔、俺が近所の幼馴染にしてもらったことだ

友達ができなかった、作るのが怖かった俺に

『私たち、もう友達でしょ?』

って言ってくれたのだ

中学校に上がる前にどこかに行ってしまったけど

元気にしているかな

「それ、でも」

突然、人見は背伸びをして俺の耳元で囁く

「ありがと」

くすぐったかったというのもあったが、それ以上に恥ずかしくて反射的に距離を取る

変な目では見られたがいい

「東間君、顔、赤い、よ?」

指摘されてようやく自分が真っ赤に照れていることに気づく

「う、うるせぇ!

早く行こうぜ」

「うん

…やっぱり、私の、クマさん、見たから?」

「それだけは絶対にない」

「ガーン」

「あと俺も良平でいいよ」

「ん、ありがと、東間…いや、良平」

「おう!」


ちなみに入学式には一時間遅刻していた

和気あいあいとしゃべりながら入場したら死ぬほど怒られた


「あーついてねぇ」

高校初めてできた友達とクラスは別だったし入学式はそのまま立たされていたし

おかげでもう立ち上がれない

他の人たちは立ち上がってコミュニティーを作っていた

別に誰か俺の元に来てくれていたら問題はないんだが遅刻したから第一印象最悪

来てくれるはずもなく

…友達出来るかなー


「あれ?良平君…だよね」

そんなこと思ってたら声かけられた

「え、あぁはい!」

慌てて頭を上げてその人の顔を見る

そうして驚いた

顔は見たことがないほど美人な女性だった

だが俺が驚いたのはそれが理由じゃなかった

(今日のエッチな夢の人だ⁉)

「私のこと覚えてる?

ほらっ!小さい頃近所だった」

そう言われて思い出す

杏子あんこ⁉」

それは俺が中学校にいなくなってしまった

『私たち、もう友達でしょ?』

って言ってくれた幼馴染だった


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


作)杏子!オマエ、死んだはずじゃ⁉

杏)何故そう思う

作)だってあの時、俺が殺したはず!

杏)…あぁそういうこと

  地獄から戻ってきたぜ

作)…これがやりたかっただけです

  お付き合いありがとう

杏)いいってことよ

  …ちなみに最初の『作者から』ってこのノリやりたかったから投稿したん?

作)え?うん

杏)作者、正座

作)え?なん…嫌ぁ!やめて~


作)と言うことで新コーナー

  『作者の部屋』~

  (正座なう)

杏)パチパチパチ~

作)作者がゲストの方を呼んで裏設定を話すコーナーです

  最初のゲストは前作ヒロイン杏子あんこちゃんでーす

杏)どもー

作)では早速なんですけど今回、杏子ちゃんには弱体化が入りまして

杏)なんですと

作)ヒロインとして強すぎるからですね

  詳しい内容は後々明らかにしていくんですけど、性格面を調整しました

  杏子ちゃんは中学生時代を良平と過ごさなかったからですね

  …なんと接しやすい性格になりました

杏)具体的には

作)男子の下ネタで笑う程度には

杏)…強化ではそれ?

作)少なくともマリア様ではなくなったから

杏)強化でしょ?

作)……………。

  あとですねー

杏)話そらされた

作)作者が新しい試みとしまして場面転換するとき一行開けるようにしました

  読みやすいかなーと

杏)場面転換するときに毎回どうしようかと手が止まってたもんね

作)私、国語苦手なんで

杏)誇ることじゃない

作)あとは作品並行して書いてる関係で不定期投稿になりそうです

杏)最近忙しいもんね

作)これ書いてるの平日の深夜だから翌日キツイ

杏)仕事に支障出てないよね?

作)……………

杏)え?出てるの?

作)…もうすぐ出てきそう

杏)はよ寝ろ定期

作)そうします(シャドバを開く準備)

杏)寝なさいっ!


作)と言うことで今日の『作者の部屋』も終わる時間です

杏)毎回こんな感じになるん?

作)どうかな?まぁ未来の自分に任せますわ

  それではまたいつかー

杏)またねー

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