第5話 不安
【ピヨピヨピヨ】
朝は昨日の雨が嘘のように晴れていた
僕はいつも通り準備を始めた
【ガチャ】
「誠人。起きたか、遅刻するぞ」
時計を見るとあと20分で出なければ間に合いそうにない
「やっば…」
急いで優利が作ったご飯を食べて一緒に登校した
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【ガラガラガラ】
「セーフ笑ほら誠人ギリ間に合ってよかったな」
にこにこする優利の顔を見て
【ドキッ】
(なに今の…不意にちょっとかわいいって思ってしまったのがいやだ)
「う、うん。よかったよ」
「なんだお前ら仲いいのかよ」
クラスのある男子から言われた
「あー笑ちょっとな笑最近仲いいんだよ」
少しはぐらかしながら言う
「優利くん今日放課後空いてるかな、?」
学校一の美女だと言われている西川さんから聞かれている。
その優利の姿を見て少し嫉妬した
「あー空いてる。どした、なんかあった?」
優利は一応この学年の中で優しくて、かっこよくて、スポーツもできて、完璧な人だと噂されているし…
(そりゃあ好きになるよな)
「ちょっと、ね!また放課後話そ!」
髪の毛を耳にかけながら笑顔で話した
(完全にあれは優利のこと好きだな。どうしようやっぱり女の子の方がよかったとか言われないかな…)
「うおーーーー!!!!!優利!どうすんだよ!西川さん絶対お前のことすきだぞ!!」
クラスの男子達が騒いでいる
「そんなわけないだろ?大体西川は幼馴染ってだけでそんな感情はないぞ?」
「えー!!幼馴染!!西川さんと!絶対好きだろ!それ!」
「うるせぇな笑もうこの話はいいだろ笑
あ!そういえば泉!お前付き合ったんだって?!まなみと!…………………」
「そうだよ笑お前なんでその話知ってんだよ笑」
(やばい負けるかも…西川さんと幼馴染なんて僕優利のことあんまり知らないかもしれないし……)
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昼休み
「誠人!!今日昼一緒に食べようぜ!」
「う、うん。」
「どこで食べたい?俺どこでもいいぞ!」
「あ、じゃあ…
【ガラガラ】
「優利くん!!!今日一緒に昼食べない?」
西川さんが教室に来て優利の腕をつかんだ
「ん?西川?俺誠人と一緒に昼食べるから今日は無理!」
(え?は?この状況でそれはだめだろ!!でも少し嬉しかったような…)
「誠人くん…!ちょっと……?」
凄い視線で僕の方を見ている
(ど、どうしよう。僕、優利と一緒に食べたいけど…)
「い、いいよ?僕今日は昼用事あるし…!優利、今日は西川さんと食べなよ!じゃあ!」
【ガラガラ】
やばい凄い勢いで出てきちゃったけど大丈夫かな…優利、少し驚いたような、さみしいような顔してたな…。上手く断れたよね…?
入谷くんと嘉木くん そた @sou_08
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