第20話 なかよしこよし?なハプニング?
こうして、俺は何をしていたかはもうまる分かりだったので説明は不要だった。これで、智華さんたちに言われたのは…
「君が猫が好きなんて知らなかったよ」
「先輩って…猫、好きだったんですね」
(いいこと知った…!)
(先輩の性癖…知っちゃった♡)
な、なんか…2人の目が獲物を狙っているような…?視線が……!
そんなこともありつつ、その後、3人で猫カフェを楽しんだ。そうして、2人の猫を愛でている顔を見れたのだからそれは良かった。こうして、3人で猫カフェを楽しんだ後はフードコートでご飯を食べて、ゲームセンターで遊び今日1日遊んだ。
「いや〜楽しかったですね!」
「うん、ありがとう!沙莉ちゃん」
「いえいえ!私もお二人と遊べて楽しかったです!」
「そうか、今日はありがとうな、沙莉…また、誘ってくれよ?」
「はい!また誘います!」
そうして、沙莉とは駅前広場で別れ俺達は家まで歩いて帰っている。
「今日は楽しかったね」
「うん、楽しかった」
「それに…麗杜君の新たな一面が知れたからね」
「その話はやめてくれ」
「ふふっ、冗談…!からかって、ごめん」
「もう…!智華さんったら…」
やっぱり、智華さんは可愛い。けど、からかうのはやめてほしい。
数日後、部活のとき
「うい、お疲れ…様…!?」
「先輩…!お疲れ様ですにゃ」
部室のドアを開けたら、そこには猫耳を付けた沙莉(後輩)がいた。
「な、何してんのっ!?」
「先輩、これを見てもわからないですにゃ?」
「先輩、猫が好きなので、猫耳を付けましたにゃ」
「なっ!?」
流石に、この状況で驚かないはずがないだろう。しかも、眼の前に猫耳美少女がいるのだ、この状況は誰かに見られたらまずい…!
「荒崎君、葉山さん調子は…って、何をしているのですか?」
「「あ」」
やべぇ!高橋先生に見られた〜!
「せ、先生っ!?こ、これは…!」
「いえ、これも創作活動のうちですね、構いませんよ。しかし、はみ出すことのないように」
そう言って、高橋先生は職員室に戻っていった。どうやら、高橋先生は元々はアイドル業界にいたそうだが……そんなことはさておき…
「きょ、今日は…もう解散で…!」
「は…い…」
沙莉は顔をうずめていたが、耳まで真っ赤だった。
そうして、俺は家に帰ってからも…
「ただいま…!?」
「おかえりにゃ!」
智華さんが、猫耳と尻尾をつけていた。
「え…?」
「嫌だった…?」
「ううん、嫌じゃないけど…」
「そう?じゃあ…にゃあ」
は、破壊力が…!高すぎる!
あぁ!もうダメだ!
「智華さん…ごめん、我慢できない…!」
「ちょ!ちょっと!待って!?麗杜君!麗杜君!?」
この後はどうなったかはもう察しつくだろう。
今日は今日でよくわからない日だった。けど、楽しい。
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卒業した先輩を拾ったら幸せになった 在原銀雅 @arigin1017
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