第18話 友達と嫉妬と甘やかし

 昨日、智華さんは沙莉と話してきたことで相当仲良くなったようだ。

 どうやら、仲良くなった理由は俺だそうだが……どういうことかさっぱりわからないが……。

 それで、来週一緒に出かけに行くようだ。うん、楽しそうでなにより!

「それでね!沙莉ちゃんってば、もう!ほんとっ!いい子だよね〜!」

「確かにそれはそうだよね、確かに沙莉は真面目だし、愛想もいいし…」

 こうして、食卓の会話は沙莉のことで持ちきりだった。

 次の日、学校にて

「先輩、お疲れ様です。」

「おう、どうだ調子は?」

「はい!元気です、智華さんはどうですか?」

「というか、会ったのって2日前だよね?変わらないよ」

「そうですか、良かった。」

「最初、口論してたのによく仲良くなったよね」

 そう言うと、沙莉は微笑みながら語った。

「最初はですね、なんだこの人ってなったんですけど…智華さんの話を聞いて可哀想ででも、それでも優しい人だなと話を聞いて思ったんです。」

 やはり、ここでも智華さんの話が話題にあがった。高橋先生が来ることはほとんどないので基本的には2人で活動するのが主だ。

 その日、自宅にて

「智華さん…話があるんだけど…いいかな?」

「うん、改まってどうしたの?」

「そのさ…最近さ、沙莉の話ばっかりしてるけど…」

「そうだけど…それがどうしたの?」

「そのさ…沙莉の話を話すことでもいいんだけど、智華さんの話も少しは…聞かせてほしいなって…」

 智華さんは微笑んで、俺を抱きしめた。

「ふふっ、麗杜君…可愛いな、うん、今日は私に甘えていいよ」

(ち、智華さんのむ、胸が…!)

「大丈夫?苦しくない?」

「ううん、むしろ最高…!」

 男子にとってこのシチュは最高の一言だろう。

「は、恥ずかしいけど…君が喜んでくれるなら…!」

 やはり、甘えさせてくれる人がいるのは気が楽になる。

 「麗杜君…細いけど体がゴツゴツしてるね」

「逆に智華さんは柔らかい。それに胸も…大きくて…」

「は、恥ずかしいよぉ…、麗杜君…」

 智華さんは顔を赤らめながら言う。

「智華さん…可愛い…」

 俺は智華さんが愛しく見えてキスをしてしまった。

「ちょ!ちょっと!れ、れれれ…!麗杜君!?」

 智華さんは顔がものすごく赤くなってとても驚いていた。

「その顔も可愛い…。」

「麗杜君…」

 彼女は、今にも恥ずかしくて泣きそうになってる。

「今日は…いいよ…?」

 いきなり、智華さんがそう言ってきた。

「え?いいの?」

 そう言うと、智華さんが頷き、俺は寝室に智華さんに連れて行った。

 余談だが、翌日起きれなくて遅刻しかけた。

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