第6話 死神

どうしても腑に落ちない話だ

またいつか会えたら言いたい


引っ越し当初から向かいの夫婦に

家族ぐるみで仲良くしてもらっていた

子供が一人立ちしていた為

私も妹も可愛がられていた

定期的に晩御飯もご一緒してた


ある日の深夜何時だったか…

ふと目が覚めた


(ガイコツ!)


布団に入っている私の顔を覗き込む

ガイコツがいた

目のくぼみの中心部分が青白く光っている


「違う…」


そう言われたような気がする

そのまま右壁の方に移動して消えた



次の日の早朝

向かいの家のおじさんが死んだ







…死神さんよ

六十後半の男性と

小3女子を

どうしたら間違えそうになるんだ


第6話完






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