ただの昔ばなし
@strawberryletter
第1話 記憶にない話
よく ばーちゃんが酒を飲んだ時に
話してた話だ。
「あんたは生まれて3ヶ月で死にかけた」
何て?
酔っぱらいの戯言かと最初は思ってた
よくよく聞くとマジらしい
大ばあちゃんの葬儀の為
ばあちゃんの生家に
母と私が一緒に行く事になった
私を産み落としてすぐこき使われる
母が不憫だと思ったが
そういうものなのか?
死にかけた話は
頭の重い私が縁側に座っていて
立て掛けてあった
鎌の近くで転がったらしい
"ドスッ"
あと数ミリ前に転がっていたら
頭がなくなっていたそうな
「なんで鎌?」
「叔母が仕舞ってなかったらしい」
「コワッ」
「大ばあちゃんが助けてくれたから良かったものの…ブツブツ」
「ふーん…」
それで話は終わった
それ以上聞かなかったが…
大ばあちゃんの葬儀じゃなかったか?
1話完
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