天使を打ち倒す【銀灰の細身剣】――②
「なんだか久方ぶりだねェ」
お師匠様がまた
表情は特に変わらないのだけれど、
ボクたちは、雑談を挟んでお茶を頂いた。
けれどモニカの雰囲気を温めようとする元気はどこか空回りしていて、いつも通りの歓談とはいかなかった。
この雰囲気をどうにかすれば、お師匠様が切り出す話のほうも、ひょっとすればどうにかなるのではないか。
そのような、理知的とは言えない思いを、お師匠様も、汲んでくれていた。
「コルトハーツが死んだ」
――――
「【オブレーガの大地】をどうにかできる人間がいるとすれば、キミたちを除けば彼女くらいのものだと思っていたんだがねェ、――本当にポックリと死んでしまった」
お師匠様も、昔から彼女の名前は間違えなかった。
脳裏に、【銀灰の細身剣】の姿見が
――分かっていた。
でもなんで。
なんでも何も、ないのだけれど……――
「永らく行方知れずの状態だったが、【ランベレス領域】にて遺体が発見されたよ。遺体だけでも回収できてよかった」
「【ランベレス領域】――【オブレーガの大地】に繋がる膝元……!? どうしてコルトハーツさんがそこに……」
「分からない。――と、されている」
微妙な言い回し。
「【オブレーガの大地】へ続く、【
「「――――――――…………」」
言葉を失った。
息を飲む――……。
「――――天使を
「【オブレーガの大地】にまつわる
「……ねえ、お師匠様」
モニカが、
「お師匠様は、【天使を
「うん」
そしてお師匠様は――もう一つの本題を明かした。
「散乱していた
自分の顔から、サッと血の気が引くのが分かった。
「【オブレーガの大地】に出現する
お師匠様はいつもの空恐ろしい瞳に、いつもとは異なる冷静を
「すぐに元の姿へ復元しないのを見るに、コルトハーツは【
そこでだ。
これは、キミたちを見込む見込まないの話ではない。
――私の弟子たちに
「「――「【リョウガ
ボクたちの即座の答えを聞いて、お師匠様は口角を上げて頷いた。
コルトハーツさんの意思を引き継ぐ討伐戦。
このような形でまたあの悪夢と
そうして生きてきた。
そしてそれは――……。
「
――モニカと共に歩む道のりであることを、忘れずに。二人だから焦らずに。
そうして、
「必ずここへ帰ってこよう。必ず、二人で」
モニカはニッと笑った。
――――依頼を受注。
【天使を
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