鏡の意味を持つ幻影蠱惑の連鎖刃《れんさじん》――⑤
今回の討伐対象である
それの何が
つまり、
「それが先日に、【深刻警戒種】に認定された。――お師匠様の
モニカは臓腑を痛めたような表情で、ショボンと言った。
同感だったボクの
「不可視の胴体……
「そうだな……透明化の魔法を
「――ほぉ。そういう考え方はしなかったな」
イヴさん、そしてミヤコさんも、ボクたちの話に興味を寄せた。
「実は胴体部分なんて存在しなかった……微妙な言い回しだけれど、――だというのなら、どうなる?」
「お師匠様のほうから【
「――――【
イヴさんが勘良く答えてくれたことに、頷く。
そう、【
そう考えると、今回の話に、納得が生まれてしまうのだ……。
「
「箱や壺に《実在を持たず》
もしかしたら――と言いながらも、確信めいた予感のこもったその言葉に、皆、首を
ボクの
「でもそれは……ただの予感であるから、話に上げることが、
「どういうこと?」
「モニカ。イヴさんから聞いたところによれば……この討伐依頼は、本来ならばクラリスさんがあたるはずだった案件ということだったろ?」
「そういう話だったね」
「クラリスさん級の実力が必要な討伐依頼。透明化の魔法や透明体色といった、チャチな案件では絶対にないだろう」
「うん。――考えてみれば、そうだ」
「だけどもし、実在を得た上半身の正体が【
「……うん?」
「モニカ。もし上半身が【
「………………――
モニカが思わず声にしたことに、ボクはふるふると首を振った。
「何にしても、もう進むしかない」
「(蒼白)」
「箱の内側から
「…………――ゴメン、
モニカの背を
ミヤコさんは無表情を青白く染めて、イヴさんのほうは
「こりゃ、もしや私たちの持ち合わせていた覚悟は、随分と甘かったかな?」
正直、こんなのただの憶測だと、ボクも言ってしまいたかった。
本当に申し訳ないです……。
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