キメラゴブリンを斬り伏せる大金槌《クラッシャーハンマー》――①
先日の【銀灰の細身剣】の仕事を終えてから、納品依頼のほうは一旦
「おっ、
羊皮紙とペンを手に取り、机について思案を巡らせていると、ボクの肩に手を回して、モニカが後ろから身を
モニカにも羊皮紙が見えるようにして、難しい顔を浮かべる。
「【銀灰の細身剣】は――細身の
「相変わらず、
そんなふうに言いながら、モニカ共々しばし二人で、「ああでもないこうでもない」と議論を交わしていた。
と、そこで工房のチャイムが鳴った。
「おっと、お客さんかな? ――ハーイ、少々お待ちを~」
出向いたモニカの後ろから玄関口へ向かうと、扉向こうに立っていたのは、この村の魔法具屋の店主、イチコドールさんだった。
紫色の長髪を
「おはよう、リョウガくん、モニカちゃん。朝早くにごめんなさい」
「おはようございます、イチコさん。とんでもない、今日はどのようなご用件でしょうか」
工房の中で、お話聞かせてください――そう
「いえね、今日は魔法具店の営業や工房への依頼で訪れたわけではなくて……最近、物騒な噂が広まっていて。そのことについて伝えに来たの、軒下で、少し聞いていってもらってもいい?」
そして、イチコさんが語ることには――。
商人の一団が襲われ、一行の
調査の結果、現場の
【ゴブリン】。
知性も薄く、大群で群れることもない、プロフェッショナルであれば対処は難しくない【
「――そんなわけで、なにか予想外のことが起こったか……変異種の【
「「ありがとう、イチコさん」」「気をつけます。わざわざ伝えてくれてありがとう!」
モニカと礼を伝えて、せっかくだからと、モニカが自家製ジャムを手土産にお渡ししたりして、そんな
「――イチコさん、今日も胸でけぇー」
「こら、モニカ」
「美人だし
立ち姿から美しい、スラッとした背に、優しく整った顔立ち。
村のヒロイン的な人で、それも関係してか、【イチコドール魔法具店】はいつでも
「――……しかし、変異種の【
「……これ以上の事故に、繋がらなきゃいいけど……」
しかし、世界はいつだって、ボクたちの願いとは無関係に
その四日後だった。
決定的な事故が起きてしまったのは。
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