パズル的パラレルワールド
@ao__k__ao
プロローグ
プロローグ
愛を拒絶するとか、愛を知らないとか、でもどうしてそうなったのかなんて説明ができない。魚が生まれつき陸で生きられないように、あるいは、人間が水中で生きられないように、それは必然であり、なんでそうなった、過去に何があったかなんて、そんな国語の試験のようなものはなく、ただ、僕らはそういう風に生まれたんだ。
僕は愛というか、相手から強い好意を向けられるのが苦手なんだ。拒絶してしまうんだ。だから、人間に対して全く恋愛感情や好意や、抱かない彼女に惹かれたんだ。パズルのピースがあった気がした。「そういう」性質に名前があるのは知っているけれど僕らは見て見ぬふりをしている。ラベリングされるのは好きではなかったから。好きになるのに好かれるのは嫌だ、なんてのは「クズ」の他にならないと自覚しているけれど、自分の気持ちをごまかせない。そしてそのせいで僕は彼女に出会う前に多くの、人を、傷つけてきた。だから彼女にないものが僕には心地よかった。だって、好かれることがないのだから。僕は好きでいてもいいんだ。彼女の世界にないものは僕の世界にとって安心感を与える。彼女が投げたボールは確かに僕の元に来るのだけど、それは世界線が違うので触れようにも触れられず、そこが、とても、よかったんだ。
パズル的パラレルワールド @ao__k__ao
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