知らせ

 友の知らせを聞いた 夜

 一つは吉報 一つは凶報

 結婚 妊娠 ありふれた幸せ

 犯罪 投獄 ありえない出来事


 僕には どちらも遠いこと

 少年時代で止まった彼らが 再び時を歩みだす

 僕を追い越し 進んでく

 はるか先へと進んでく


 命が生まれて 奪われて

 時の流れを感じ取り

 あの日の彼らを思い出す

 動き出した 彼らの残影

 僕の知る彼らの欠片

 薄く儚い 小さな欠片


 天井を眺めて 懐かしむ

 どこにもいない彼らのことを 懐かしむ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ちょっとした詩集 Zamta_Dall_yegna @Zamta_Dall_yegna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ