【思想】差別とは何か?その正体とは…

晋子(しんこ)@思想家・哲学者

私たちは差別をより深く知らなければならない

ネガティブな言葉は、たいてい「余裕のなさ」から生まれる。

だから怒鳴ったり、悪口を言ったり、批判ばかりする人は、内面で何かに追い詰められていることが多い。これはよく知られている事実だ。


しかし――


そのネガティブな言葉が「差別的」である場合、少し違った構造が見えてくる。

差別発言は、しばしば“余裕のある立場”の人から放たれる。

たとえば、多数派から少数派へ。権力者から弱者へ。上司から部下へ。


ここで重要なのは、

差別的な言葉は「心理的な余裕のなさ」と「構造的な余裕のある立場」が組み合わさったときに発動しやすいということ。


つまり、心の中は不安や怒りに満ちているが、

その発言が許される立場にいることで、それを外に向ける“安全地帯”を得てしまっている。


本当に余裕のある人は、他人を差別しない。

本当に不安な人は、差別する勇気すら持てない。


差別は、「自分は安心な場所にいる」という“構造的優位性”と、

「でもこのままでは何かを失うかもしれない」という“内なる恐れ”から生まれる。


だから差別とは、ただの無知や悪意ではなく、

「余裕があるように見えて、実は不安で脆い心」が作り出すものだと理解しておく必要がある。



以上

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