「そういえば、此処ではお腹が空いたりしないのね。頭も痛くないし、身体も軽いわ」

「今更気付いたのかい?」


「あなたはずっと知っていたの?」

「いや、僕もさっき気付いたところさ」


「なによ。わたしと変わらないじゃない」

「というより、そんなこと気にしようとも思わなかったんだ」


「なら、なぜ今になって?」

「きみが気付いたからさ」


「あなたのことでしょう?」

「きみのことだよ」


「答えになってないわ」


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