イベント
tommy
第1話
イベントにやってきた。
イベントとは聞いているが、何のイベントなのか全然検討もつかない。
「今日イベントあるからさ、一緒に行こうぜ。」軽いノリで誘ってくれたタツオはまだ来ていないようだ。
こんな夕暮れから始まるイベントって…独りぼっちで不安になっていると、林の向こう側からジャラジャラときらびやかな飾りを付けた青年がやって来た。
「すみません、ここでイベントがあると聞いたのですが。」出立ちからしてこの辺の人ではなさそうである。もしかすると今日のイベントとは、コスプレだったのか。僕の身なりはいつもにも増して普段着だ。場違いなことにいたたまれなくなる前に、さっさとここから立ち去らねば。彼への返事よりも先にそんな感情が脳裏によぎった。
「えっ、何のことですか。」部外者を装う。
「そうですかぁ。確かこの辺なんだけどな。」
青年は腕時計を見やると、また林の奥へ歩いて行った。
イベント tommy @tommyworkarea
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