二枚目 初めて自分の意思で書いた決意のような呪いのようなもの


 こうやって何かを書いている時は、人の視線や評価を考えてはならない。


 自分の中身をぶち撒ける快感を感じ続ける。


 産みの苦しさと楽しさを味あわなければならない。

 

 自分でも何か作れる物があると自分自身に証明するんだ。


 空っぽな人間でもキレイなものを作れるって自分に言ってやれ。


 振り返ったり想像したり、そんな時は死ぬほど恥ずかしいかもしれない。


 それでも、作っているその最中では書き出したその瞬間だけは、疑ってはいけない。


 今を考え続けろ。今を感じ続けろ。


 美しいものを作れると信じて、進んでそうして得た小さな成功達は、大きな失敗の後も寄り添い続けてくれる。


 自分を知るために、自分を文章に変えろ。


 創作とは少しでも自分がキレイだと思ったものを、かけがえのないそれを、忘れさせずに消えさせずに形になすことだ。


 死にたいなんて思わなくて良いように。


 ゆっくりと腐って消えて行きたいなんて、もう、思わなくて良いように。


 少しでも生きたいと思えるために。


 何かをし続けよう。


 何かを考え続けよう。


 自分の過去を自分の記憶を、死ぬための言い訳にするな。


 生きるための理由にしろ。


 何者かになろう。


 幸せになるために。


 自分は幸せになるために生まれて来たんだと、


 一番に自分に伝えてやるために


 自分の言葉と物語を作ろう。

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