第37話 原発の是非

大災害を受けたにもかかわらず、この地震大国日本の他の原子力発電所はどこも女川のような高台に設置されていない。


世界中の科学者が

「近い時期に地球のプレートが大移動する。世界中で地球規模の大災害が起きる」

といっているというのに。人類が絶滅しないよう避難させるために、世界各国で火星移住計画が進められている。宇宙ステーション計画がはじまったといっているのにもかかわらずである。


「災害が鎮まり、人が住めるようになるまで、地球が落ち着いてきたら戻ってくる」

などという話まで広まっている。原発事故の発生が心配されているこの時期に原発の建設にこだわっているのは理解できない。


『化石燃料の費用にくらべ安い』

というけれど、原発事故の後始末の方が高くつく。

フェイクニュースであったとしてもおかしい。


後の政権でも原子力発電にこだわっているのはなぜだろう。

ドイツのメルケル首相のように

『原子力発電所の建設はしない』

という決定を出さないのが不思議でしかたがない。


この地震と火山の多い災害列島の上に、原子力発電所を設置するのはよくない。

大人の事情なんて当時の啓には理解できなかった。抑止のためかもしれない。


被爆国日本にふさわしいとは思えない。原発はいらない。

あのころの啓はまだ子どもだったからかもしれないけれど、

「子どもの未来につけを残さないで」

といいたい。


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