餌枠転生!死なない限りはかすり傷?俺生き残ったらあの人と結婚するんだ

くろすおーばー

第1話 ギフトが俺の黒歴史

餌枠えさわく


それは映画の造語


ホラー映画ならば殺人鬼に殺される脇役


サメ映画ならばサメにアクロバティックパクパクされる脇役


時代劇ならさしずめ切られ役とでもいったところか、とにかく作中で賑やかしで途中退場させられる役だ


なんでそんな事を知っているのかって?



俺の人生と言ってもたかだか四十年だったが半分以上そんな役しかやってこなかったからだ


でもってなんで今そんな事を一人語りしているかって?


自慢じゃないけどさ~、俺生まれ変わった異世界で王子…第二って付くけど王子よぉ~王子!


そりゃあもう蝶よ花よってアレは女の子に向かって言うんだっけ?まあいいや、とにかく大事に大事~~~に育てられたってわけよ


で…今は家族に囲まれ教会でね、五才の誕生日に頂く神様からの贈り物『ギフト』を受け取りに来たわけね


楽しみすぎて昨日は寝れなかった『鑑定』とか良いよね『剣聖』もロマンがある、でも兄上が『剣豪』だったから上行っちゃうのは不味いよなぁここは『大魔法使い』とかみたいな魔法系とか『内政』みたいな兄上のサポート系の方が色々揉めないしいいよね~



『餌枠』『スタント』



俺のギフト『餌枠』と『スタント』…俺ことメルテナ王国クルート第二王子は五才児にあるまじき虚無の顔をして前世を思い出したってわけだ


「おい!大司教『餌枠』と『スタント』とはなんだそれに一度に二つもギフトを授かるなど聞いたこともないクルートのこれは凄いギフトなんだな!そうだと言え!」


父様が観たこともない怖い顔で大司教様に詰め寄ってるし


母様は感情が抜け落ちてて表情からは何も解らない多分俺も同じような顔してるんだろうな親子だし


一つ上の兄上だけが二つもギフトが有って凄い凄いと喜んでくれていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る