中島くんは船長さんのものです!
ベアキャット
プロローグ
序章
「精鋭たる皆さんが一日も早く、私たちの戦友になって頂ける事を祈っております」
中島はこの日の事を今でも良く覚えている。訓練所卒業を五か月後に控えたある日、就職説明会に来訪した先輩駆逐員の講演。
彼女が卒業した訓練所は東京であり、この北海道の訓練所卒業ではないが、どんな理由があるのか、わざわざこんな遠方にまで来てくれたらしい。彼女の名前は霧島桜といった。
講演に来た彼女は、まさしく可憐としか言うべき言葉が見つからなかった。背中まで伸びた黒髪、薄い水色をしたワンピースから伸びるすらりとした長い手足。そしてハッとするような美しい目鼻立ちに可愛い笑顔。まさしく美少女という言葉は、彼女の為にあるのだろうと中島は思った。そして特筆すべき……巨乳。
彼女は訓練所を卒業してから、二年でもう駆逐船の船長を務めているという。そして中島は彼女に淡い恋心を抱いた。
翌年三月、訓練所を卒業した中島は、その期待を胸に危険な海へと船出する。
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