願う感嘆の回想

東井タカヒロ

感慨

……………僕の心はもう既に壊れているのかも知れない。

現実を受け止めきれないのか、あるいは既に何も感じないのか。

ただ、疑問だけが頭の中を駆け巡る。

―え?と、衝撃で、頭が真っ白だ。

僕に出来ることなんてそうない……………。

結局、助けられない。

無意味に近い…。

僕は無力だ。何も出来ない。

自責……?いや、諦めか。

あの時から、ずっとか。

顔見上げればただの快晴。

雲一つも無い。

良い意味と捉えるべきか…か、……。

段々と無気力になってきた。

僕は、知っている...脳がフリーズしているんだ。

何をすべきか、何をやるべきか、

支柱が崩れたことで何も分からないんだ。

それでも僕は悲しみを感じない。

ただ残るのは疑問だけが。


しばらくは笑うことすら躊躇うだろう。いや、どうだか。

意外に僕は狂っている。

クラスのみんなの前では微笑むぐらい出来るだろう。

自分を取り繕うように、あの時のように……。

自分の中の色が段々と黒に近づいて混ざっていく。


僕はあの時以来、自分を守る為に自分を偽った。自分自身を。

根底から―。


押し込んで、押し込んで、封印した。

人格は4つに増え、壊れた。

それでも何も出来ないよりマシだろうと思う。


時間は流れ、僕は何も出来ない、助けられないそんなことばかりを痛感する。


もう、書き残すことは無いだろう。

これも、僕では無いのかも知れない。

感覚で書いているから。

でも、願わくは、その先が少しでも明るいことを願う。

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