第3話
「イッテ―、なにするんだよ」
「それどころじゃあ、ないでしょう」
「どうして?」
「噂ではアンタがアイパッドを盗んで
マドンナを屋上から突き落としたんじゃ
ないかってもっぱらのうわさよ」
キクチは心臓を鷲づかみにされたような
ショックを味わった。
「なんかこころあたりあるの?」
「んなわけないだろう」
「顔面蒼白よ」
「もともとそういう顔色なの」
「苦しい苦しい」
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