第44話 『梨花の決意、限界の先へ』
一月中旬。大学入学共通テストが目前に迫り、県立富岳高校の三年生たちは、誰もが神経をすり減らしていた。特に、スポーツで常に完璧を求めてきた高橋梨花は、そのストイックさが、受験という未知の領域で、かえって彼女を苦しめているようだった。連日の勉強漬けで身体は鉛のように重く、精神的な焦燥感はピークに達している。和樹の「深いリラクゼーション」は、そんな彼女にとって、もはや身体と精神の「逃避場所」となっていた。
その日の放課後、和樹が自習室で参考書をまとめていると、高橋梨花からメッセージが届いた。「和樹くん、今、少しだけ時間くれる?もう、限界かも。どうしても会いたいんだけど」。梨花からのメッセージは、いつもストレートだが、今回は文字から切羽詰まったような悲痛な響きが伝わってきた。和樹は彼女の意図をすぐに察した。この極限状態の中で、梨花が求めているのは、身体の疲労回復だけではない。
和樹が梨花の自宅に着くと、リビングは暖房が効いて温かいが、梨花の顔には、普段の快活な笑顔とは異なる、深い疲労と焦燥の色が濃く出ていた。ショートカットの髪が乱れ、その瞳の奥には、受験への不安と、何かを求めるような光が宿っている。
「和樹くん、来てくれてありがとう。もう、全身が鉛みたいで……」
梨花の声は、疲労でかすれており、その手は微かに震えている。和樹は彼女の前にしゃがみ込み、その額にそっと触れた。触れた肌は、冷えているが、その奥に熱い熱情が潜んでいるようだった。
「梨花はいつも頑張りすぎだからな。大丈夫、今日は何も考えずに、俺に全部任せてくれ」
和樹が優しく声をかけると、梨花は和樹の手を取り、彼の掌に自分の頬をそっと押し付けた。その指先から伝わる熱が、和樹の胸を高鳴らせる。彼女の肌からは、普段よりも強く、そしてどこか切羽詰まったような体臭が漂っていた。
和樹は、ゆっくりと、しかし確実に梨花の身体に触れていった。梨花はすでにTシャツとショートパンツ姿になっていたが、和樹の言葉に、ゆっくりとTシャツを脱ぎ、白いスポーツブラと白いシンプルなショーツ姿になった。ブラジャーは彼女の健康的なバストを優しく包み込み、和樹の視覚を刺激する。和樹は、梨花の唇に優しくキスを落とし、そのまま首筋、鎖骨へと口づけを移した。梨花の身体は、和樹のキスに合わせて微かに身悶え、甘い吐息を漏らす。
和樹は、梨花のバストに視線を落とした。乳房は、ブラジャーの中で豊かに揺れ、その先端の小さなバラ色が、和樹を誘惑する。和樹は、その柔らかな膨らみを指の腹で優しく撫で上げ、先端の小さなバラ色の突起をそっと弄んだ。梨花の身体が大きく身悶え、甘い吐息を漏らす。
「ひっ……和樹君……そこ……」
和樹は、梨花の乳首に顔を埋め、優しく舌でなぞった。硬く尖った乳首を、吸い付くように口に含むと、梨花の身体は激しく震え、甘い悲鳴のような声を上げた。
「んんっ……あぁっ……たまらない……!」
和樹は、左右の乳房を交互に舐め上げ、乳首を吸い、甘噛みすることで、梨花の性的快感を極限まで高めていく。梨花の指が、和樹の髪を強く掴んだ。彼女の身体からは、快感によって全身から噴き出すような熱が伝わってくる。
和樹は、梨花の太ももの内側へと手を滑らせた。内腿の柔らかい肌が、和樹の掌に吸い付くように伝わる。そして、鼠径部のリンパ節を丹念にマッサージし始めた。
「あっ……ひぅっ……和樹君……そこは……!」
梨花の身体が大きく跳ね、これまで聞いたことのない、甘く、そして抑えきれない喘ぎ声が部屋に響き渡った。和樹の指先が、彼女の最も敏感な部分を探り当て、快感の波を次々と引き起こす。梨花の身体は、熱を帯びて、和樹の指に吸い付くように反応する。
「和樹君……もっと……そこ……お願い……」
梨花の声は、懇願するように和樹に迫った。彼女の肌から漂う、興奮した体臭が、部屋中に満ちているのを感じた。
和樹は、梨花の身体をゆっくりと仰向けにした。梨花は瞳を閉じ、微かに震える唇から熱い息を漏らしている。和樹は、彼女の腰に手を回し、自身の身体を重ねた。梨花の身体が、和樹の重みを受け止め、甘い音を立てる。
「はぁっ……んんっ……!」
梨花の口から、抑えきれない喘ぎ声と、熱い吐息が漏れる。和樹は、梨花の身体の奥深くへと、さらに深く突き進んだ。梨花の身体が、快感によって激しく震え、和樹の腕を強く掴んだ。彼女の瞳は潤み、視線は和樹の奥底を見つめている。
「和樹君……気持ちいぃ……もっと……私、全部、和樹くんに……」
梨花の言葉は、途切れ途切れで、理性を失いそうなくらい甘く響く。和樹は、彼女の身体から漂う、興奮した体臭が、部屋中に満ちているのを感じた。
どれほどの時間が経ったのか。和樹の身体から熱いものが溢れ出し、梨花の身体の奥深くへと注ぎ込まれた。梨花は、激しく身悶え、甘い悲鳴のような声を上げた。
「ひぃっ……んっ……和樹君……!」
彼女の身体が、大きく弓なりに反り、硬直した。そして、全身の力が抜け、ぐったりと和樹の腕の中に倒れ込んだ。その顔には、極度のリラックスと、どこか満たされたような、恍惚とした色が宿っていた。
「梨花……大丈夫か?」
和樹が優しく声をかけると、梨花は潤んだ瞳で和樹を見上げ、力なく微笑んだ。
「うん……大丈夫。和樹君……本当に、ありがとう……。こんなに気持ちいいなんて、和樹君以外じゃ、無理だった……」
梨花の言葉は、心底安堵したような、そして和樹への深い感謝が込められていた。それは、和樹への強い依存を示していた。彼女は和樹の腕にそっと頭を乗せ、目を閉じた。
「ねえ、和樹君……共通テスト、私、絶対失敗できないの……。もし、ダメだったら……」
梨花の声は、不安でかすれていた。和樹は彼女の頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ、梨花はいつも頑張ってる。俺がついてるから。絶対に乗り切れる」
「うん……。和樹君がいてくれたら、きっと大丈夫……。ねえ、和樹君……私、和樹君のこと、誰にも渡したくないって、思ってるから」
梨花の言葉には、和樹への深い愛情と、他の女子たちとの関係に対する明確な牽制と独占欲が露わになっていた。和樹は、彼女の複雑な感情を受け止めながら、自分の身体が、彼女たちの心を深く繋ぎ止めていることを改めて自覚した。冬の静寂の中、二人の間の空気は、一層濃密になっていった。
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