冬編

第1章:最終試練と深まる依存

第42話 『梓の献身、受験の夜』

 一月上旬。新年の清々しい空気とは裏腹に、大学入学共通テストまで残り数週間となった県立富岳高校三年生の教室には、張り詰めた緊張感が満ちていた。誰もが最後の追い込みに必死で、顔には疲労と焦燥の色が濃く浮かんでいる。西山和樹もまた、この極限状態の中で、自身の受験勉強と並行して、女子たちの「秘密の癒やし」という役割を続けていた。初体験を共有した彼女たちにとって、和樹との時間は、この過酷な状況を乗り切るための、かけがえのない「最後の砦」となっていた。


 その日の放課後、和樹は佐々木梓の自宅にいた。梓はすでにリビングのソファに身を横たえ、和樹を待っていた。彼女は、淡いピンクのキャミソールとショートパンツという部屋着姿で、その表情には、普段の知的な冷静さとは異なる、極度の疲弊がにじみ出ていた。瞳の奥には、受験への不安と焦燥が深く刻まれている。

 「西山君、来てくれてありがとう。もう、頭がパンクしそうで……」

 梓の声は、疲労で微かに震えていた。和樹は彼女の前にしゃがみ込み、その額にそっと触れた。触れた肌は、少し熱を帯びている。

 「梓はいつも頑張りすぎだからな。大丈夫、今日は何も考えずに、俺に全部任せてくれ」

 和樹が優しく声をかけると、梓は和樹の手を取り、彼の掌に自分の頬をそっと押し付けた。その指先から伝わる熱が、和樹の胸を高鳴らせる。彼女の肌からは、普段よりも強く、そしてどこか切羽詰まったような体臭が漂っていた。


 和樹は、ゆっくりと、しかし確実に梓の身体に触れていった。彼女はすでにキャミソールを脱ぎ、白いノンワイヤーブラジャーと白いシンプルなショーツ姿になっていた。ブラジャーは彼女の豊かなバストを優しく包み込み、和樹の視覚を刺激する。和樹は、梓の唇に優しくキスを落とし、そのまま首筋、鎖骨へと口づけを移した。梓の身体は、和樹のキスに合わせて微かに身悶え、甘い吐息を漏らす。


 和樹は、梓のバストに視線を落とした。乳房は、ブラジャーの中で豊かに揺れ、その先端の小さなバラ色が、和樹を誘惑する。和樹は、その柔らかな膨らみを指の腹で優しく撫で上げ、先端の小さなバラ色の突起をそっと弄んだ。梓の身体が大きく身悶え、甘い吐息を漏らす。

 「ひっ……和樹君……そこ……」

 和樹は、梓の乳首に顔を埋め、優しく舌でなぞった。硬く尖った乳首を、吸い付くように口に含むと、梓の身体は激しく震え、甘い悲鳴のような声を上げた。

 「んんっ……あぁっ……たまらない……!」

 和樹は、左右の乳房を交互に舐め上げ、乳首を吸い、甘噛みすることで、梓の性的快感を極限まで高めていく。梓の指が、和樹の髪を強く掴んだ。彼女の身体からは、快感によって全身から噴き出すような熱が伝わってくる。


 和樹は、梓の太ももの内側へと手を滑らせた。内腿の柔らかい肌が、和樹の掌に吸い付くように伝わる。そして、鼠径部のリンパ節を丹念にマッサージし始めた。

 「あっ……ひぅっ……和樹君……そこは……!」

 梓の身体が大きく跳ね、これまで聞いたことのない、甘く、そして抑えきれない喘ぎ声が部屋に響き渡った。和樹の指先が、彼女の最も敏感な部分を探り当て、快感の波を次々と引き起こす。梓の身体は、熱を帯びて、和樹の指に吸い付くように反応する。

 「和樹君……もっと……そこ……お願い……」

 梓の声は、懇願するように和樹に迫った。彼女の肌から漂う、興奮した体臭が、部屋中に満ちているのを感じた。


 和樹は、梓の身体をゆっくりと仰向けにした。梓は瞳を閉じ、微かに震える唇から熱い息を漏らしている。和樹は、彼女の腰に手を回し、自身の身体を重ねた。梓の身体が、和樹の重みを受け止め、甘い音を立てる。

 「はぁっ……んんっ……!」

 梓の口から、抑えきれない喘ぎ声と、熱い吐息が漏れる。和樹は、梓の身体の奥深くへと、さらに深く突き進んだ。梓の身体が、快感によって激しく震え、和樹の腕を強く掴んだ。彼女の瞳は潤み、視線は和樹の奥底を見つめている。

 「和樹君……気持ちいぃ……もっと……私、全部、和樹君に……」

 梓の言葉は、途切れ途切れで、理性を失いそうなくらい甘く響く。和樹は、彼女の身体から漂う、興奮した体臭が、部屋中に満ちているのを感じた。


 どれほどの時間が経ったのか。和樹の身体から熱いものが溢れ出し、梓の身体の奥深くへと注ぎ込まれた。梓は、激しく身悶え、甘い悲鳴のような声を上げた。

 「ひぃっ……んっ……和樹君……!」

 彼女の身体が、大きく弓なりに反り、硬直した。そして、全身の力が抜け、ぐったりと和樹の腕の中に倒れ込んだ。その顔には、極度のリラックスと、どこか満たされたような、恍惚とした色が宿っていた。

 「梓……大丈夫か?」

 和樹が優しく声をかけると、梓は潤んだ瞳で和樹を見上げ、力なく微笑んだ。

 「うん……大丈夫。和樹君……本当に、ありがとう……。こんなに気持ちいいなんて、和樹君以外じゃ、無理だった……」

 梓の言葉は、心底安堵したような、そして和樹への深い感謝が込められていた。それは、和樹への強い依存を示していた。彼女は和樹の腕にそっと頭を乗せ、目を閉じた。

 「ねえ、和樹君……共通テスト、私、自信ないよ……。もし、失敗したら……」

 梓の声は、不安でかすれていた。和樹は彼女の頭を優しく撫でた。

 「大丈夫だよ、梓はいつも頑張ってる。俺がついてるから」

 「うん……。和樹君がいてくれたら、きっと大丈夫……。ねえ、和樹君……咲良さんや他の子たちとも、こんなことしてるの?」

 不意に梓が尋ねた。その言葉に、和樹は心臓が止まるかと思った。彼女の瞳は閉ざされているが、その問いかけは和樹の心を深く抉った。和樹は何も答えることができなかった。梓は、和樹の沈黙に、すべてを悟ったようだった。

 「そっか……。でもね、和樹君……私にとって、和樹君は特別だから。和樹君が私を一番気持ちよくしてくれるって、私、知ってるから……」

 梓の言葉には、和樹への深い愛情と、他の女子たちとの関係に対する微かな牽制が混じり合っていた。和樹は、彼女の複雑な感情を受け止めながら、自分の身体が、彼女たちの心を深く繋ぎ止めていることを改めて自覚した。冬の静寂の中、二人の間の空気は、一層濃密になっていった。

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