骨を喰らう

プロローグ

思っていた味とは違った。

パサついていて、少し苦味があった。

骨の味で生前の人生がわかると、どこかで見たことがある。

その通りだとしたら、貴方の人生は乾き、苦しくて、そして今はもう何も無いのでしょうか。


教えて貰えませんか。

僕は貴方を救いたくて、貴方を殺したくて、貴方を盗みたくて、貴方を愛したくて仕方ありませんでした。

そのどれもが今は叶いません。


だから僕は。


貴方を喰らいます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る