第14話 ザルヴァーンの逆襲と蒼の選択
世界は再び揺れていた。
静が“絶対神”となり、新たな秩序の柱となったその瞬間を狙うかのように、ザルヴァーンが動いた。
◆
「全知全能がふたりもいる世界など、バランスが崩れすぎている」
ザルヴァーンは禁呪を解放し、世界そのものを“分岐”させようとする。
一方には静とレティアが創った秩序の世界、
もう一方にはザルヴァーンが導く混沌と自由の世界。
◆
蒼は分岐した時間のはざまに囚われ、二つの未来を同時に見る。
一方では静が神々を導く穏やかな楽園、
もう一方では人々が己の力で抗い続ける混沌の地。
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「どちらが“正しい”なんて、もうどうでもいい」
蒼は一つの答えに辿り着く。
「俺は、両方を統べる。この手で、新たな秩序を創る」
◆
覚醒した蒼の力は、静をも驚かせた。
それはかつての《オムニタイム》とは異なる、
時間・空間・因果を束ねる“全因律(オムニカウザル)”――世界そのものを選び直す力だった。
◆
「ならば、お前が神々を超え、真の選定者となるがいい」
ザルヴァーンは蒼に最後の挑戦を突きつける。
運命は、今――蒼の手に託された。
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