第5話 姉の影、弟の決意

蒼は姉・静が築いた世界の秩序と、彼女が背負った孤独の重さを胸に抱いていた。

「姉さんはあの力で、どれだけのものを犠牲にしたんだろう……」



リリスと共に遺跡を後にした蒼は、姉の古い記録に記された「最後の言葉」を見つける。


『力は絆のためにある。孤独は、真の全能を妨げる』



その言葉を胸に、蒼は自身の力と向き合い始める。

制御不能だった力が、少しずつ形を成し始めるのを感じるのだった。



しかし、運命律の歪みを狙う黒幕の魔導士たちは、静の残した力の欠片を狙い蒼に接近する。


「姉上の力は、この世界の均衡を揺るがす……我々の手でそれを手中に収めるのだ」



蒼は追われる身となりながらも、姉の遺志を継ぎ、この世界を守る決意を固める。


「姉さんのように、俺も誰かを守りたい」


静と蒼、二人の絆が新たな世界の未来を紡いでいく――。

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