第4話 真実の欠片と兄の秘密

蒼はリリスと共に旅を続けながら、静が残した古い記録や断片的な記憶を掘り起こしていた。


「姉さんはただの全能神じゃなかった……その力には、誰も知らない秘密がある」



ある遺跡で、蒼は前世の超能力兵としての姉の戦いの記録を発見する。

そこには、静が全知全能を得るまでの壮絶な過程と、神々との禁断の契約の痕跡が刻まれていた。



リリスは告げる。

「静は世界を救ったけれど、同時に秩序の歪みを生み出した。だから運命律の歪みが生まれたの」



蒼は葛藤する。

姉の偉大さと、その影で隠された苦悩や罪の重さ。

「俺は姉さんを超え、世界を本当の意味で救いたい」



その時、彼らの前に強大な魔物が現れ、襲いかかる。

それは歪みの力で生まれた「虚無の化身」。



蒼はリリスと協力して戦うも、まだ力不足を痛感する。

しかし、その戦いの中で、彼の力の新たな一面が覚醒し始めていた。


「これが、俺の運命……姉さんの背中を追いかけるだけじゃない、新しい道だ」


蒼の旅は深まり、真実と力の狭間で、彼の覚悟が試されていく。


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