第8話

 スタスタと軽快に歩きつつ、カウンターの方

へ歩く、DJろん。





「アニキ、ええ勘しとるわあ。奴ら、しっかり

 ミアちゃんのこと、待ち伏せとりましたわ」



 そう、よく通る中低音の漢!!な声に、軽快

な口調で言い回すと、カウンターまで来る。


 身長は、アニキとあまり変わらない筋肉質の

巨漢。



「それで?」



 アニキが、クリスタルロックグラスへ、大粒

の氷を二つ入れた。グラスが、素晴らしい音を

奏でる。ロンの方は見ない。



「三人とも、砂にして埋めたろおもたんですが

 森林公園にくくりつけて、頭からはちみつと

 コーラかぶっとるのと、ちがいますか?

 いまごろ。



 べるが、行ってくれとりますわ。

 彼なら容赦も、ぬかりもないから、大丈夫。



 ミアちゃんは、𝓲𝓷𝓡がさりげなく送ってくれ

 とります。これまた、大丈夫でしょ」



 アニキが、ろんの前に、山崎12年のダブルを

出す。



「そいつは、おれのおごりだ。飲んでくれ」



 ろんが、一礼し、グラスを取った。

 アニキもグラスを取り、二人がグラスを軽く

合わせる。いい音だ。



 ろんが、山崎12年のダブルを軽くあおる。

口に含んだ瞬間、瞠目どうもく!!したww

目を見開いたまま、



「かあぁぁぁ!!!!なに、これ!?

 うまぁ!?」



と、うなる。ロックは、濃厚で鮮烈だった。



 アニキが、にやりと笑った。



「香りが薫りやん?」


 とかww独創的なことを言い始めたwwろんw




「美味いだろ?山崎12年wwww」



 え!?は!!?などと言いながらwwろんが

アニキとロックグラスを交互に見る。



「いいの!?daigoroのアニキ!!

 たしかに、何回かは呑んだことあるけど」



 そして、また、あおる。



「めちゃくちゃ!!美味い!!!!」



 アニキが、にやりと笑い、



「残りは、後日、いつもの方法で」


と、キメた。



「まいど、おおきに(⩌⩊⩌)」



 おじが、かーるく混ぜ、氷の音を楽しんで、

山崎12年のオンザロックを、一口含む。

 普段は、意図的いとてきに感度を下げている嗅覚きゅうかくでも

感銘かんめいできるほどの上品な香りが、おじの心をも

ふるわせる。



 これ、どっちも久々に全開!!してみるか?


と、悩むほどに、香味芳醇できらびやかさすら

ある。世界が絶賛ぜっさんする銘柄なのも、うなずける。



「あきば!!うめーwwwwwwww

 山崎12年!!

 おれにも、くれwwww賄賂で」



 あきばが、聞きつけたのかwwww立ち上がり

❌と、腕をクロスさせたwwww



「なんでだよwwwwww

 あああァァきいばあああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」



 おじが、ごねたwwwwwwww



「おじ、家で呑み配信でもするなら、贈るよ?

 最推し♥️だしな♫

 でも、転売wwwwするだろ?たぶん」



 あ、リアルなこと言ったwwww

 あきばwwwwさらっとww言うなしwwww



「や!?やるよwwww宅飲み配信」



 あきばがwwwwにやりと笑った。



「よし♫いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!子だww

 焼酎の魔王と爆弾ハナタレも付けてやるよ」



 どちらも、芋焼酎だが、魔王はプレミアムな

焼酎で、入手がまあまあ難しいし、爆弾も実は

知る人ぞ知る名高い焼酎である。



 小説だからって大盤振る舞いする、あきば。

でも、大丈夫ww

わかばの経済状況と、反転させてるからwwww

この男ww金だけはwwwwwwwwwwwwwwww

めっ!!っちゃくちゃ持ってますww

金だけはwwww



 こいつwwwwいるだけで、楽なのですww

金は出せるからwwwwwwwwww



 ここで!?(ガタッ(ガタッ!!とカウンターの内

と外でwwアニキと、ろんwwが立ち上がった。



「あーきーばーあああ!!

 プレミアム焼酎を手に入れる手段あるの?」



 あきばが、にやりと笑った。



「鹿児島と宮崎の肉関係と屋久杉の木工関係で

 ツテがありますんでwwwwまあ、皆さんww

 大酒飲みなんで、その辺はおさえておられる

 んで、少し融通してもらえます♫」



 アニキが瞠目どうもくした。



 あきばが、アニキに問いかけた。



「アニキ?森伊蔵♫飲んでみます?」



 










 




 






 























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