はちゃめちゃメイドロイド・彩葉。
猫の尻尾
第1話:彼女はメイドロイド。
「おい・・・
遅刻だよ」
起きねえのかよ・・・。
「お〜い・・・お嬢さん・・・朝ですよ〜お〜き〜ろ〜ってか?」
「うう〜ん・・・今何時?」
「7時だけどな」
「7時?・・・なんでもっと早く起こしてくれないの」
「俺だって寝てたし・・・お前が先に起きればいいだろ?」
「だからさ彩葉さん・・・文句言ってないで速やかに起きましょうよ・・
ほら、優しく言ってやったぞ」
「分かった・・・朝飯作ってやるから・・・待ってろ、与四郎」
「言葉ちゃんと学習しろよ、彩葉」
僕が「
メイドの格好をしている・・・言って見ればコスプレみたいなもん。
僕はメイドさんが好きだけどセーラー服でもいいんだけどな。
僕は自分一人で自炊してたことを今は彩葉がやってくれてるから大助かり。
他に家のこまごまとしたこともしてくれるから僕はその生活に甘んじている。
そして彩葉は一応、僕の彼女ってことになってる・・・僕が決めたわけじゃない。
実は彩葉は人間じゃないんだ・・・かと言ってエイリアンでもないしロボット
でもアンドロイドでもない。
彼女の正体は独自に開発されたML細胞から産まれたバイオロイド・・・
バイオロイド改めメイドロイド。
で彩葉は生活費を僕との稼ぐため今、メイドカフェで働いしてる。
そして彼女の群を抜いたビジュアルで持ってナンバーワンの人気メイドに
なっている。
バイオロイドは遺伝子工学によって人工的に作られた人造人間のことで人間と同じ
外観を持ち生理機能も持ち生殖器も備えてる。
だけど普通の人間と違うのは彩葉人間よりはるかに優れた運動能力を持っている。
100メートルを1秒で走る・・・力もあるから重いものだって平気で持つし腕っ節も
強い・・・華奢な体してるのに・・・。
ポンコツ呼ばわりしたりすると容赦なく往復ビンタが飛んでくる。
そしてなにより彩葉な治癒力も半端じゃなく皮膚が傷ついても体に穴が開いても
自己修復能力に長けていてすぐに完治してしまう・・・彼女のML細胞は人間の
細胞よりはるかに優秀なんだ。
で一番困るのは彼女は自分の知らなことをいちいち僕に質問して来ること。
まだ生まれて一ヶ月ほどだからね。
分からないことがあったらネットで調べりゃいいんだけどフェイクが多すぎるからって僕に頼ってくる。
で、今朝のことだよ。
「もっと早く起こしてっていつも言ってるのに・・・遅い!!」
「起きないやつのほうが悪いんだろ・・・起こしてやった僕がなんでクレーム
もらわなきゃいけないんだよ」
「文句言わないで早く起きろ!!彩葉・・・このポンコ・・・」
「今、ポンコツって言おうとした?・・・往復ビンタ食らわすぞ、与四郎」
「大事な彼氏を病院送りにする気か?」
「彩葉にビンタ食らわされそうな僕の名前は「
彩葉の言語が不安定なのはまた完全体じゃなく未熟だからだ。
彼女は某大学の研究ラボで生まれた。
僕は大学で勉強しながらラボの高村教授の下で研究員としてアシスタントを
している。
メイドロイドの「彩葉」が来るまでは俺の朝はのんびりしたもんだった。
遅刻の常習犯だったけどな。
けど彩葉が来て以来・・・その平和は脅かされている。
家族でも姉でも妹でもない彩葉がなんで僕のマンションにいるのか・・・
それはこう言う経緯だった。
つづく。
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