第7話 天動説的な宇宙図 ― ホロスコープ

天動説的な宇宙図 ― ホロスコープ



ホロスコープ(天体図)とは、

地球(人間自身)を中心に据えた、

天動説的な宇宙の地図になります。


科学の世界では、地球は宇宙の中心ではないのですが。


しかし、ホロスコープにおいては、

「その人が生まれた瞬間の地球からの視点」が世界の中心になります。


つまりこれは、

人間の人生を、極めて人間的に理解するための方法といえます。

(どうやって地球で泳いでゆこうか?というような視点が生まれます)



---


ある人が誕生したその瞬間。

地球上のその場所(緯度経度)から見た空に、

太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星という

10の天体が、黄道上のどこにいたのかを記します。

(なので、同じ瞬間に生まれても、

ヨーロッパの人と、日本の人とはホロスコープが違います)


さらに、10天体に加えて、

太陽の軌道(黄道)と

月の軌道(白道)が交差する2点――

ドラゴンヘッド(昇交点)と

ドラゴンテイル(降交点)も

ホロスコープの重要な感受点として加えられます。


これらは、ウロボロスのような形でホロスコープ上に180度の反対の位置に座しています。


人生の課題や因果、他者とのご縁の入り口の大切な感受点になります。


このようにして、

その人だけの唯一無二の“星の地図”が描かれます。


ドラゴンヘッドとドラゴンテイルについては、ついては次章で説明します。



---

ここまでは、地球中心のホロスコープ

(ジオセントリック)について説明しましたが、


珍しいところでは、

太陽中心のホロスコープ

(ヘリオセントリック)も存在します。

(地動説的な視点からのホロスコープ)


太陽中心のヘリオセントリックのホロスコープは、あなたの生まれた瞬間の

(地球ではなくて)太陽を中心とした、

惑星たちの配置を記すもの。


この太陽中心のホロスコープは、

「生まれる前に魂がもっていた宇宙的な使命」や

「個人(我欲)を越えた、大きな次元での意図」を読むとされています。


――解釈は、読み手によってさまざま。


各々の直感とセンスにゆだねられています。

(多分正解ってないと思う)


(そういう太陽中心のホロスコープから、高い視座からの人生のヒントをもらったり、自分の直感を確認したりするのに使うと楽しいと思うのです)


けれど、

人間中心のホロスコープ

(地球中心のジオセントリック)

  で描く人生の地図…と、

太陽中心のホロスコープ

(ヘリオセントリック)

  で描く魂の地図…。


そのふたつを重ねあわせたとき、

きっとそこには、なぜ地球に生まれてきたかのような、今ここに生きる大きな意味のようなものが、

ちらりと見えてくるのかもしれないと思うのです。


いずれにしろ、人生の意味や天命のようなものまた、人生における現在の立ち位置など

に迷ったときのヒントが…


天体の位置や、幾何学模様、

サビアンシンボルの不思議な英語詩から、

自分なりの直感や気付き(または、腹落ち)によって、満たされる可能性があるのではないかと思うことがあるのです。


そこには、人知を越えた、

一回りもふた回りも大きなビジョンや展望に

触れるチャンスがあります。


















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