世にも恐ろしい話

中田 浩也

痛くなったら…

 いろいろ調べるのが好きなんですよ。気になった言葉とか物とか、すぐ調べちゃう。でもそれは大人になってからで、子供の頃はまったくそんなことはありませんでした。その頃から調べたい病が発病していたら博士か大臣にでもなれていたかもしれません。残念!!まぁ今はネットで瞬時に何でも調べられますからね、環境が違います。便利な世の中になったものですが、そのせいでめちゃくちゃ恐ろしいことに気付いてしまったのです。


 ある日、調べたいことがあったので、いつものように音声入力で検索しました。なんならちょっとメロディーに乗せてみたりして。


「しお◯ぎ〜のセデ◯え〜じょ~〜〜♪」


 すると検索結果が表示されました。


「あなたが探しているのはこれですね!!!」


 表示された画面には次のように書かれていました。



「ち◯こゲイのS◯◯映像」


 そしてその一覧が画面一杯に表示されました…。


 おい!!そんなもの探すか!!とツッコミを入れ、一人で笑っていたのですが、ふと我に返りました。


「いや、まてよ。本当にそういうふうに聞こえているのかも…。少なくともGoogle先生はそう判断した訳だし…」


 これって恐ろしくないですか?自分が言ってると思っていることが、実は相手には全然違って聞こえている…。


「頭痛が酷いんですけど、何かいい薬ないですか?」

「あぁ、それならちん◯ゲイの◯EX映像がおすすめだよ!!よく効くから」

「えっ?何言ってるんですか!?真面目に聞いてるのにひどいです。訴えますよ!!」

「えぇ〜っ!?なんで?」


 なんてことになりかねない。いやいや、これまでも訴えられていないだけで、こんなことがあったのかも…。そう言われれば思い当たるフシはある。今までクラスメイトや同僚に、


「〇〇さんて変わっているよね」とか

「〇〇さんて変態」とか

「〇〇さんキモい…」


 と言われていたのはそうか!!これが原因か!!


 長年の謎が解けて良かったです。

 みなさんもお気を付けください。

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世にも恐ろしい話 中田 浩也 @l-nakasatohara38

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