第11話 原因は自然の働き
飽きの欲求は脳による自然の働きだと、前に結果が出た。
この追記になるような話をしたい。
修行者は俗世間の縁を断つべきと、言われている部分がある。
縁があることはどこかに所属していることになるが、
所属の欲求は種の保存本能から来ているという。
俗世間の縁を断つことは、本能と戦うことになるのだ。
話は変わり、私が疑問に思っていたこととして、年齢を重ねるほど、
たくさんの縁が長続きしないことがあった。
社会情動的選択性理論では、年齢を重ねるほど、
人間はいい感情を保ててリスクの少ない関係を選択するとしている。
所属の欲求とともに未来に来た自分に合っている縁を選択するのは、
自然なことであるにも関わらず対立していて、これが先ほど書いた私の疑問に関する答えだろう。
自分が持つ数々の疑問は無常と生殖(本能)が根本的な原因と考えていて、
縁の選択の強い終着点の一つが家庭であるにも関わらず、
不満を言う矛盾は最初に書いた「飽き」という自然の働きから来るものである。
だからこそ、修行者はこの複雑さから離れた方がいいとされているのだろうが、
それは先ほど書いた通り、本能との戦い、とても難しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます