カードアニメ世界からしたら、俺達カードゲーマーは修羅の集まりである。

Q.
　｢テーマデッキで組んだ方が強い｣｢カードの精霊がリアルに居て絆を育める｣｢ライフを削る＝リアルに命を削る行為｣｢混ぜ物デッキ(人類の集合知の結晶)は弱い/意味不明｣etc……。
　そんな認識しかない世界に現実世界のカジュアルなカードゲーマーが迷い込みました。どうなる？

A.
　修羅ハ此処ニ降臨セリ　之ヨリ始マリシハ　遊戯ト云フ名ノ　血ヲ血デ洗ウ　コロシアイ也ーー。

　前世での血湧き肉躍る読み合い刺し合うカードゲームをしたいだけの少年が、とあるカードショップを中心にして巻き起こす群像劇。
　どうにもこの世界はカードゲームを題材にしたアニメらしいが、そんなモンは関係ネェ自分は｢カードゲーム｣がしたいんダヨォ！！！！ と悶々としながら日々を細々進む少年は、自分の在り方がアニメの主役達に与える影響を考えていないのである。
　戦い方を教わったアニメ主人公、救われたカドショの店長、主人公のライバルは少年とのバトルにワクワクして、少年に頭を焼かれた漫画版主人公は相方精霊を蔑んでいる。

　ーーそうして運命は周り始める。｢運を技術と構築でねじ伏せる｣異物は、｢精霊との絆でデッキを回す｣世界で、一体何を残すのだろうか。