この小説はTCGをプレイしていた人たちにとっては飲み込みやすい小説だと個人的には感じている。 実際、この小説内で繰り広げられているカードでの戦いはとても面白いのでTCGファンにはお勧めできる内容だと自信をもって推薦できるのだが、この小説はカードゲーム以外にも面白いのである!! 個人的には、店長と茂札くんの関係がどうなるのかをにやにやしながら見ているので、そこらへんが今後どうなっていくのかを楽しみにしてます。
あ、自分が関係性がどうなるのかを楽しんでいるように、カードゲーム以外のストーリー面とかもかなり面白いので……カードゲーム好き以外でも見ても楽しめるはずなのでみんな見よう!!
カードゲームに全くといっていいほど詳しくない自分が思わず魅入られてしまうほど洗練された文章と、生き生きと描かれたキャラクターたちが魅力的な一作です。
特に地の文における情報の取捨選択が巧みで、「読ませる」文章に仕上げられているのは、匠の技といっても過言ではありません。
そして、主人公のフツオくんはホビアニ世界で現実のTCGガチ勢ムーブをする、という今までにありそうでなかった発想を巧みなシナリオ演出によって盛り上げています。
もちろんヒロインたちも可愛く描かれているので、とても楽しく読むことができる名作だと思います!
店長さんとユウキちゃんカワイイヤッター!
構成が素晴らしい作品というのはなんだろうか。
平坦ながら無限に広がる地平に想像力を掻き立てられるもの。
視点の違いでハラハラドキドキさせられるもの。
まぁ、そういう魅力ってひとつ語りづらいものがありますね。
で、あれば。
この作品は何が魅力的かと言えば。
架空原作による背景の厚みと、それが書き換わっていくことへの面白さ
カードを通して描かれる対人関係と、視点の違い
先の展開に機体を持たせる情報の出し方
もちろんこれだけではないんですけど、一要素だけでも十分に面白いのに、混合デッキを作られたらたまったもんじゃない上に、それらがサイクルを生み出しているのに驚嘆
間違いなく、人にお勧めできる作品
目が滑りにくく、わかりやすくストーリーを追っていける文章力。カードゲームに詳しくなくても楽しめる情報管理。勢いを保ったまま失速なくクライマックスまで上昇していく構成力が見事でした。
また、個々人の輪郭がハッキリしており、大変イメージしやすいキャラ立ちで、世界の常識とのズレを感じつつも適応している主人公はもちろん、他のキャラクターも主人公の言動によって影響されたり『原作』の筋書きがねじ曲げられたりしても、その場その場で自分なりの考えにもとづき行動してる感じがして展開に納得感があります。
軽すぎず重すぎず、バランスを取って作り込まれた作品だと思いました。