他の方のレビューにもありますが、まさに表題の通りの内容です。
ホビーアニメにおいてはキャラ付けの為だったり、設定的なものだったりで、どうしてもキャラが扱うカードだのアイテムだのって制約されますよね?
たとえば……「正義感の塊みたいな主人公のデッキテーマと作中随一の極悪人が愛用するデッキテーマを混ぜたら相性抜群でぶっちぎりの最強!」なリアル環境だったとしても、作品内ではそんなもんまず成り立たせられません。
この作品の主人公は、極論を言えばまさにそう言う「ホビーアニメのやむを得ない暗黙のルール」を破れる立場である代わりに、もう一人のボクとか、地面からドローとか、カード創造とか、バイクと合体とか、変身してチートドローとか、そう言うの一切無しの一般人です。
強いて言えば……リアリストだ。
確かに主人公は強いのですが、無能力者がちゃんと強い強力な能力者を実力で下す的なカタルシスが、なんとも絶妙なバランスの上に成り立っているのが本当に凄い。
更には、主人公以外のキャラにもばっちり見せ場があるのが最高。
周りの"アニメキャラ"たちは単なる主人公持ち上げにはなってません。
だからこそ、主人公の異質さと強さがしっかり際立ってます。
実在カードゲームアニメ、そしてカードゲームそのものへの愛も感じられる作品ですので、それらのファンは必読と言えるでしょう。
所謂なろう系のカードゲームの「主人公が強者」な設定の作品って
プレイングがうまいと作者が設定している作品でも
強カードによるカードパワーと運命力で勝利!な
所謂「アニメ映え」する図式の作品が非常に多い。
しかしこれはある意味でしかたないのだ…
リアルの遊戯王よろしく、開幕ソリティアからの1ターンキル!とか
文章に起こしてもギャグにしかならないのだから…
しかしこの作品はそこに真っ向から喧嘩を売っているのである!
ホビアニ世界にどう考えてもアニメ、漫画的にはアウト!なデッキで
ガチバトルを仕掛けているのである。
「誰だよ…こんな塩試合製造機召喚したやつは…」
「いいぞ!これがリアルバトルだ!もっとやれ!!」
モブとして生まれた主人公が物語に介入することで生まれる相反する反響
…けれどそれは「主人公の居る世界の声」ではない。
そう、多くの作品では「あとがき」や幕間のキャラ紹介などで処理される部分を
アニメの「再放送」の感想掲示板として処理しているのだ
本来の世界の流れと改変された世界の流れ
その差異を読者以外にも認識させているのである
これにより掲示板部分が「読者の意見の代弁」としてよりリアルになっているのだ
知ってるアニメの再放送見てて、なんか記憶と違うな?ってなったら
こういう反応するよねって…
第三者目線で認識している別の世界の住人を間に挟むことで
なろう系の掲示板でよくある
「不自然に作品に都合の良すぎる掲示板」の匂いをうまく除去している。
(もちろん作中の掲示板住人にはリアルタイムで認識改変が入っています)
根本のジャンルは「オリ主が原作改変」するなろう系作品なんだけど
随所にある工夫でこのジャンルにどうやっても生まれる
「腐臭」とも言えるチープさを排除し読み応えのある作品に仕上げている良作です。
カードゲームの小説版、これだけでもう説明できる
他には類を見ないような設定を、練られたカード設定と、展開に翻弄されまた狙いを定めるプレイヤー達の心理を文章で上手く表現しているニャ
このデュエルへの工夫がとにかく素晴らしい
カードを小説にする際、全てを説明すればスピードが止まってしまう。でも都合よく曖昧にすればデュエルの面白さが減る
それを丁度いいバランスで何が起きているのかを分かりやすく説明しているニャ
主人公の熱さと冷たさを持つハイプレイヤー感がまた厨二心をくすぐられる
多少のカードゲーム知識用語が出るが、普段あまり触らない自分でも分かる程度には噛み砕いている、後は勢いでちょっと止まっても何とかなりますん
断章の実況も長いのについつい全部読んでしまうくらい素晴らしい作品でしたニャ
この小説はTCGをプレイしていた人たちにとっては飲み込みやすい小説だと個人的には感じている。 実際、この小説内で繰り広げられているカードでの戦いはとても面白いのでTCGファンにはお勧めできる内容だと自信をもって推薦できるのだが、この小説はカードゲーム以外にも面白いのである!! 個人的には、店長と茂札くんの関係がどうなるのかをにやにやしながら見ているので、そこらへんが今後どうなっていくのかを楽しみにしてます。
あ、自分が関係性がどうなるのかを楽しんでいるように、カードゲーム以外のストーリー面とかもかなり面白いので……カードゲーム好き以外でも見ても楽しめるはずなのでみんな見よう!!
カードゲームに全くといっていいほど詳しくない自分が思わず魅入られてしまうほど洗練された文章と、生き生きと描かれたキャラクターたちが魅力的な一作です。
特に地の文における情報の取捨選択が巧みで、「読ませる」文章に仕上げられているのは、匠の技といっても過言ではありません。
そして、主人公のフツオくんはホビアニ世界で現実のTCGガチ勢ムーブをする、という今までにありそうでなかった発想を巧みなシナリオ演出によって盛り上げています。
もちろんヒロインたちも可愛く描かれているので、とても楽しく読むことができる名作だと思います!
店長さんとユウキちゃんカワイイヤッター!