憧宮響 詩集 -恋愛編-
憧宮 響
人魚の涙、そして祈り
満月の光が照らす
夜の海
人魚は 独り
祈っていました
また あの人に 会えますようにー
人魚は
ひとつの貝を
ひたすらに
守っていました
荒れ狂う波から
宝を狙う人間から
乱暴者の竜から
美しい 貝をー
人魚は 知っていました
その貝は
多くの悲しみで 満ちていて
閉じてしまっているのだと
それでも 人魚は信じていました
いつの日か
貝の中から
希望が うまれるということを
その時に
会いたかった あの人が
来てくれるとー
待つことに疲れて
涙してしまうこともあります
それでも
人魚は 信じて 守るのです
あの人と 会えることを
夢見てー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます