電話
夜でもあり朝でもあるその時間
私は私に電話をしたくなる
友達でも家族でも恋人でもない
今日と明日の私に
誰かに言いたい、言えない
どうにもならない、どうにもしたくない話
話相手が自分以外じゃないなんて
電話をつくった偉人に笑われるかも
だけどね、全部知ってて知らない振りをしてくれる
そんな私だから私に電話をかけたいの
答えなんて求めないし、世界は変わらない
恥ずかしいし、意味はないし、終わらないけれど
積もってしまうよりは吐き出したい
喉奥に消えないで、忘れたくないから
その私も私だから
わかるためではなく、慰めに、
可笑しいのではなく、楽しみに
ひょっとすると、誰よりも私をわかる
理解者である私へ
そんなことで頭が冴え渡る夜に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます