電話

夜でもあり朝でもあるその時間

私は私に電話をしたくなる

友達でも家族でも恋人でもない

今日と明日の私に

誰かに言いたい、言えない

どうにもならない、どうにもしたくない話

話相手が自分以外じゃないなんて

電話をつくった偉人に笑われるかも

だけどね、全部知ってて知らない振りをしてくれる

そんな私だから私に電話をかけたいの

答えなんて求めないし、世界は変わらない

恥ずかしいし、意味はないし、終わらないけれど

積もってしまうよりは吐き出したい

喉奥に消えないで、忘れたくないから

その私も私だから

わかるためではなく、慰めに、

可笑しいのではなく、楽しみに

ひょっとすると、誰よりも私をわかる

理解者である私へ

そんなことで頭が冴え渡る夜に

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