慣れている
わたしは慣れている
私は慣れている
私の悪口を言われることに
聞いてしまった、見てしまった悪口に
気づかないふりをすることに
慣れている
そんな話を誰がして誰がしていないのか
知らないふりをするのに
慣れている
聞かなかったふりをして相手に笑いかけるのに
慣れている
馬鹿にし、蔑み笑ったその笑顔と声に
全く気づいていない馬鹿な人間になることに
慣れている
傷つかないふりをしながら傷ついて
落ち着いていく自分に
慣れている
音にならない、涙にならない、
そんな自分の感情に
慣れている
自分から感情が離脱して
まるで私ではないもう1人の私に
感情を処理させて真の私は
傍観者になることで
傷つかないように努めることに
慣れている
でも、そんな私もきっと私に気づいて
泣いて苦しくて忘れようとして
きっと慣れてしまうことなんて
一度だってない
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