『気まぐれ貴族が、貧民街の代表に寄付したら』について

 『気まぐれ貴族が、貧民街の代表に寄付したら』は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の書き方を真似て書いたものです。当然、基盤がそれであるというだけであって完全に似せたわけではありません。


 私は、『蜘蛛の糸』に出てくる『お釈迦様』は良い人だとは思っていません。自分の都合だけで人を助けようとしたり、見捨てたりしているように見えたからです。なので、私の作品に出てくる『お釈迦様』の立ち位置にあたる人物は、決して良い人ではありません。自分勝手な一人の人間なのです。


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