金龍勇者の日常

みーちゃん

第1話 七夕の日

「金龍勇者の日常」


第1話 「七夕の日」



美咲: (制服姿で、緑色の短冊を持ちながら廊下を歩く)


(どんどん歩いていくと、たくさん短冊が飾られた笹が見えてくる)


美咲: 願い…、叶うといいな…。(笹にエメラルドグリーン色の短冊を飾る)


(エメラルドグリーン色の短冊には、「自分の望み通りの日常になりますように。」と書かれている。)


女子生徒: (美咲に話しかける)ねぇねぇ美咲ちゃん、自分の望み通りってどんな感じなの?


美咲: 秘密。


女子生徒: え〜、つまんないなぁ〜。(立ち去る)


美咲: (緑色の短冊を見ながら)(心の中: マイラ達は七夕をどうやって過ごしてるのかな…。)


(マイラ達のほうでは…)


(スカーミの城の中で…)


ソニア: ♪〜♬♬〜♪♪。(鼻歌を歌いながら紫色の短冊を笹に飾る)


アキセ: スカーミちゃんと結婚できますように〜!(オレンジ色の短冊を笹に飾る)


二ーサヤ: 高級の手裏剣と高級の小刀が欲しい。(水色の短冊を笹に飾る)


ブルーファ: 早く俺を魔王にしろ!!(怒りながら青色の短冊を笹に飾る)


スカーミ: そういえば、「七夕」ってどんなイベント?


キサミ: 「七夕」は、織姫と彦星が7月7日だけに出会うことができ、その織姫と彦星が会った日に短冊に書かれた願い事を叶えてくれるという噂があるよ。(エメラルドグリーン色の短冊を笹に飾る)


(エメラルドグリーン色の短冊には「自分の望み通りの日常になりますように。」と書かれてあった)


マイラ: 織姫と彦星…。織姫の星と彦星の星の間には天の川があった気がする…。


キサミ: そうそう、今日の夜に空を見たら綺麗な天の川が見れると思うよ。


スカーミ: 天の川見たことないけど今日こそ見てみたいわ!


ヌヒメ: (マイラ達のところに来る)面白そうな話ね!織姫と彦星って誰か分かる?


マイラ: わ…分かりません。


ヌヒメ: 実は、マイラとスカーミが彦星と織姫よ!


スカーミ: 私が織姫なわけないでしょ!


マイラ: 僕は織姫と一度も会ったことがないので彦星ではありません。


ヌヒメ: 毎日会ってるじゃん!


スカーミ: お…織姫と彦星は1年に1度しか会えないのよ!私達は毎日会ってるわ!


マイラ: うん…。


ソニア: ん〜、まぁそっか!ちなみに僕、どんな願い書いたと思う?


ブルーファ: どうせエロいのだろ?


ソニア: 別にエロくないよ〜!


スカーミ: じゃあどんな願いなの?


ソニア: 「マイラとスカーミがキスするところを見れますように」!って!


ブルーファ: エロいじゃねぇか!‪💢‪


アキセ: 僕はマイラとスカーミちゃんがキスするところを見たくない…。


二ーサヤ: 見るとがっかりするからでしょ。


アキセ: うん…。でももしかしたらもうキスしてるかもしれないんだ!(泣き出す)


二ーサヤ: そんなことだけで泣くなよ。アキセにはもう1人好きな人いるだろ。


マイラ&スカーミ: (心の中: ば…バレてる…?)


ソニア: えっ!?マイラとお姉ちゃんってキスしたことあるの!?


マイラ&スカーミ: (慌てて)ないよ!!


ソニア: え〜、本当に〜?


キサミ: ……。(ゆっくりとお茶を飲む)


スカーミ: 誰にもキスしたことないわ!


マイラ: 僕はハウナぐらいしか…。


全員: えっ!?


ブルーファ: お前、今なんて言った!?


マイラ: ハウナとしかキスをしたことがないです。


ブルーファ: ハウナだと!?許さねぇ!


スカーミ: なんで「ハウナ」っていう言葉が出てくると反応するのよ…。


ソニア: ハウナとキスしたことがあるんだね!どんな時だった?


マイラ: あまり記憶がないですが、僕が小さい頃に泣いていたら、ハウナが僕にキスをしてきた記憶があります。


ヌヒメ: なぐさめようとしたのかな?


スカーミ: キスでなぐさめようと思うのもすごいけど…。


ブルーファ: ハウナがしたのかよ…。あの女許さねぇ!


アキセ: もしかしてヤキモチ?


ブルーファ: うっせぇ!黙れ!


キサミ: (ニコニコ笑顔でお茶を飲みほす)


二ーサヤ: (心の中: さっきからあいつ(キサミ)なんで笑顔で熱いお茶なんか飲んでるんだ?)


(夜…)


(マイラ&スカーミが2人で夜空を見ている)


スカーミ: すごく綺麗な星ね…。


マイラ: うん、輝いている2つの星の間に天の川があるね。


スカーミ: うん。本当に織姫と彦星っているのかな?


マイラ: いると思いますよ。きっと夜空で楽しく過ごしているんだと思います。


スカーミ: なるほどね〜。


(何秒か夜空を見ていると…)


スカーミ: ん?なんか織姫の星と彦星の星が向かい合ってきてない?


マイラ: 確かに…。星はあまり動かないはずですけど…。


(織姫の星と彦星の星がくっついた瞬間に大きく光り、大きな光がマイラ達のところに落ちてくる)


スカーミ&マイラ: なんなの!?(ゆっくり目を開けると…)


(マイラ達の目の前に織姫と彦星のような姿をした人が2人立っていた)


マイラ: あ…、あれは…。


スカーミ: 織姫と、彦星…?



次回 第2話 「まるであなた達のようだ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る